大阪工業大学100周年飛翔物語

ご挨拶

　学校法人常翔学園は、1922年にその起源となる関西工学専修学校が、「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する」という建学の精神に基づき創設されて以来、2022年に記念すべき学園創立100周年を迎えます。この建学の精神は、1949年の大阪工業大学開学以降も、その教育の理念に引き継がれ、「社会・時代の要請に応え、専門学術の基礎と実践的応用力を身に付けるとともに、広い視野と豊かな人間性を涵養し、新しい知的・技術的創造を目指す開拓者精神にあふれた、心身ともにたくましい専門職業人を育成する」ことに努めてまいりました。
　さて、我が国においても、Society 5.0の実現に向けての様々な取り組みが現在進行形で実施されています。その実現に際しては、社会的課題を認識したうえで、IoT、ロボット、AIやデータサイエンスなどの最先端の技術と知識を駆使して社会に貢献できる技術者を育成することがますます重要となってきます。本学は、工学部、ロボティクス＆デザイン工学部、情報科学部、知的財産学部を有し、今年度、情報科学部に5番目の学科「データサイエンス学科」を開設いたしました。これを契機に学部間の有機的繋がりをさらに深め、今後も「主体的に行動できる専門職業人の育成」に努めていくとともに、従来から取り組んでいる“卒業時における質保証”をさらに進めることにより、新たな時代に貢献できる人材の継続的な輩出を目指していく所存です。
　また、現在は予測不可能な時代とも言われています。異常気象を含む様々な自然災害や新型コロナウィルスの蔓延による社会・経済活動の停滞など、大学や学生ならびにその保護者の方々を取り巻く環境にも日々変化が生じています。少子化により大学進学者が減少していく将来において、財政基盤をしっかりと整えたうえで、教育・研究活動を進め、優秀な卒業生を輩出し続けることが本学に課せられた使命と考えております。
　もちろん、大学としての自助努力を継続していくことは当然の義務と考えておりますが、本学の使命を永続的に果たしていくためには、卒業生・修了生をはじめとする本学関係各位からのご支援が不可欠でございます。厳しい社会情勢のもと、甚だ勝手なお願いとなり恐縮ではございますが、大阪工業大学の一層の発展・充実に向けてご支援・ご高配を賜りますようお願い申し上げます。