1. HOME
  2. 学園広報誌「FLOW」
  3. キラリ*Josho note
  4. 摂南大学
  5. 摂南大学 国際学科2年 吉田 智音さん

page49

FLOW No.109

目標はクライミングのプロ選手
狙うは世界大会優勝

摂南大学 国際学科2年

吉田 智音さん

「キラリ*Josho note」page49は、摂南大の吉田智音さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

得意な木登り生かし、6歳から競技 「勝ち進むには登り続ける」

吉田さんは今年7月、フランスで開催された「IFSC クライミングワールドカップ2024 ブリアンソン大会」のリード部門で銀メダルを獲得しました。昨年の銅メダルから順位を1つ上げましたが、「つらいシーズンだった」と振り返ります。理由を「安定性を失い、チャンスをものにできず、力を出し切れなかったため」と話します。

元々、木登りが好きだったこともあり、母に勧められ6歳半で、ボルダリング教室に行くようになりました。すぐに夢中になり、週3回通うほどでした。競技を始めて半年後、8歳以下を対象とした「THE NORTH FACE CUP」の地区大会で優勝し、全国大会へ出場。「当時はまだマイシューズも持っておらず、裸足で登ることもありましたが、楽しさが勝ち、気にも留めませんでした」。他に水泳やピアノも習っていましたが、高学年になるとクライミングに専念。更には、大会への出場などクライミングに集中できる環境を作るため、中学受験をして進学しました。

中学生になってからの6年間は「登るか勉強するか」の2択でした。成長期ということもあり、ライバルとの体格差が敗因になることもありました。競技を始めたばかりの相手に負けることもあり、両親から「つらかったらやめてもいいよ」と声をかけられたこともありました。それでも練習に励み、大会に出場し続けるうち、中学2年で初めてクライミングユースの日本代表選手に選ばれます。高校2年になると、ワールドカップにも出場。当時はコロナ禍で、試合での感染拡大を避けるため、選手は一定期間隔離されました。自分を見つめ直す時間となり、将来は世界を舞台に活動するのも夢ではないと考えるようになりました。

プロとして活動するには、スポンサーを探す必要があります。高校卒業後すぐにプロになるか摂南大に進学するかを迷い、進学を選択しました。高校3年の進路選択時に、摂南大にスポーツクライミング部が創部され、クライミングウォールが竣工すると聞いたのも決め手になりました。「大学4年間で結果を出してプロになる」そう決意しました。

入学後は、大学施設や学外で練習を重ね、試合に出ています。「勝ち進むには登り続けるのみ」。残り2年の大学生活の目標は、世界大会優勝です。地道な努力を積み上げてきた吉田さんは、来年韓国で開催される世界選手権に出場します。「日本男子初の同大会リード部門で優勝したい」。目標を語る姿がキラリ輝いています。

IFSCクライミングワールドカップ2024ブリアンソン大会にて

キラリ*Josho note