高校時代は駅伝の強豪校で主将を務め、全国高校駅伝の出場を果たすなど輝かしい実績を持つ川上さんが陸上を本格的に始めたのは中学生からです。幼い時から兄と一緒に走り回る活発な子で、兄の影響で水泳を習い、小学生からトライアスロン大会や地区のマラソン大会に参加していました。
広島国際大への進学は、ホームページを見てスポーツ選手に必要な栄養について学べる学科があることを知り、「まさに自分が目指す仕事に直結している」と感じたからです。「小さい頃から好き嫌いが激しく、偏食による栄養不足もあり、けがに悩んだ時期があったため、栄養について詳しく知りたいと思いました」と語ります。また、高校生の頃に管理栄養士から「嫌いなものは無理して食べず、他の食品で補えばよい」と言われたことで気が楽になり、「私もスポーツ選手をサポートできる人になりたい」と思うようになりました。
大学入学後は、学業と陸上競技部の活動の両立を心掛けています。「授業の内容は非常に高度で、日々ついていくのに精いっぱいです」と苦笑します。それでも、周りの友人や先輩、先生方に支えられて学生生活は充実しています。
部活動では、入学して間もない4月に開催された「2025日本学生陸上競技個人選手権大会」と6月の「第94回日本学生陸上競技対校選手権」で、いずれも女子10000m 競歩に出場しました。「大学進学前に休養期間があったので、思うように記録が伸びませんでした」と悔しさをにじませ、「まずは自己ベストの47分39秒までタイムを縮めたい」と話します。
大学での目標は、全日本大学女子駅伝対校選手権大会への出場で、日々の練習に真摯に取り組んでいます。競技力の向上はもちろん、学科の学びを生かして良いコンディションづくりを目指します。
将来の夢は、スポーツ選手を栄養面から支える管理栄養士です。「自分自身が経験してきたことを役立て、選手一人一人に寄り添える存在になりたい」と入学時から変わらぬ思いがキラリ輝いています。