横田さんは幼少期からペーパークラフトなどのものづくりが好きで、小学生の時に大阪工大の工作教室に参加しました。ビー玉入りのライトや電子部品を使用した人形づくりを体験し、「楽しい!」と思ったことをきっかけに大阪工大で学びたいという思いが芽生えます。大学までの進学を視野に入れ、学園設置校の常翔啓光学園高に進学しました。
将来を見据えた進路でしたが、高校生活の半分以上は新型コロナウイルスの影響を受けました。修学旅行や体育祭など多くの行事が中止になり、心に残っているのは1年生の文化祭くらいだと振り返ります。
しかし、ものづくりを学びたいという初心を忘れず、大学は電気電子システム工学科に進み、少し物足りなかった高校生活を盛り返したいと、「絶対、部活に入ろう!」と決めていました。4月の勧誘で興味を持ったロボットプロジェクトに入部。同じ学科の学生も所属していることやものづくりを幅広く経験できる点に魅力を感じました。
プロジェクトでは「NHK 学生ロボコン」に参加し、東京での本戦にも出場。会場では部員みんなで掛け声を合わせてチームを応援し、一体感を得られて、とても楽しい思い出になりました。機体製作ではCADを使った設計のほかレーザーを用いた板金加工やドリルによる部品の削り出し、組み立てなども担当。活動を通じて多くの人と出会い、かけがえのない仲間にも恵まれました。
また、大学の工作教室にもスタッフとして携わり、「かつて自分が参加していたイベントにサポート側として関わり、自分と同じように目を輝かせる子供の姿に喜びを感じた」と語ります。
「大学4年間はとても充実していて、あっという間でした」と話す横田さん。春からは、変電所などの配線や設計を行う会社の施工管理職に就きます。「人とのコミュニケーションを大切にして社会を支えていきたい」と話す姿がキラリ輝いています。



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