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page38

FLOW No.97

プロボクサーに合格 目指すは全日本新人王

大阪工業大学 環境工学科3年

廣瀬 匠哉さん

「キラリ*Josho note」のページ38は、大阪工業大学の廣瀬 匠哉さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

デビュー戦から僅か3カ月で世界タイトルマッチの前座試合に

小さい頃からボクシングの世界戦を見るのが大好きだった廣瀬さん。元WBA世界ライトフライ級王者の亀田興毅選手が活躍する姿を見て、ボクシングの世界に興味を持ち、高校1年生の時に地元のボクシングジムに入会しました。入会して間もない頃、たまたま指導に来ていたプロ選手とスパーリングを行い惨敗。「悔しい思いでいっぱいでしたが、同時にプロを目指すきっかけになりました」と当時を振り返ります。“プロになる” という明確な目標を得た廣瀬さんは、高校1年生で既に大学でもボクシングを継続することを決め、大学在学中のプロテスト合格を目指して練習に励みました。

一方で、日々深刻化する環境問題から再生可能エネルギーに関心があり、大学でも深く学びたいと考えていました。“ボクシング部があり”、“環境について学べる” 大学が進学先の条件だったので、大阪工大を選んだのは自然な流れでした。進学後、「高校とは段違いに授業量が多く、文武両道を保つのが難しかったです」と語る廣瀬さんは、基礎トレーニング、授業、ジムや部活動での練習、アルバイトと多忙な日々を送ります。2年生の夏にはプロテスト合格とデビューに向けて、多くのプロ選手を輩出している「寝屋川石田ボクシングクラブ」に所属を変更。本誌81号でも紹介した当時摂南大の中村百汰さんも所属していたジムで技のキレを磨き、2021年6月にプロテストに一発合格。同年9月23日にはデビュー戦(フェザー級)に臨みました。体力に自信がある廣瀬さんは、手数を増やして相手の体力を消耗させる作戦が奏功し、3―0で判定勝ち。まずは1勝の手応えを感じましたが、「力みがあったのか、思い通りの試合展開ではなかったです」と反省も忘れません。就職活動が始まるとなかなか練習する時間が取れなくなっていきましたが限られた時間で懸命に練習する姿を見たクラブの会長から「大晦日に試合があるけど、出ないか」と誘われ、すぐに次戦が決定。約3000人が詰め掛け、TV中継もされたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチの前座試合でした。デビューから僅か3カ月での大舞台でしたが、結果は4ラウンドのTKO負け。それでも「大観衆の前で試合ができることがとにかく楽しかったです。貴重な経験ができました」と話します。次の目標は「全日本新人王決定戦」で優勝し、日本ランク入りすること。夢を目指すストイックな姿がキラリと輝いています。

キラリ*Josho note