松井さんは高校時代、全国的にも珍しい地域創生科で学びました。はちみつや梨、いちごなど地域の特産物を使った商品の開発や職人と塩などを作り地域を盛り上げる活動を展開。広島国際大への進学は、高校時代の活動が生きると担任に勧められました。人と触れ合いながら地域の活性化に貢献したいと、社会学科に1期生として入学しました。
大学では、1年で防災士の資格を取得。学科のカリキュラムに学べる体制が整っていたこともあり、過去問を繰り返し解いて試験に臨みました。2024年に発生した能登半島地震では、復興ボランティアにも参加。避難所で子供と遊ぶボランティアに参加したり、海岸の清掃や民家の床下に入って土砂をかき出す作業も行いました。「どの支援の場面でも防災士の学びが生きました」と振り返ります。
大学のある広島県呉市では、自身の経験を地域の子供支援に役立てたいと、「フォルトゥーナ(fortuna)」という団体を立ち上げ、代表を務めています。名称はスペイン語で幸運を意味し、同市がスペインのマルベージャ市と姉妹都市であることから名付けました。運営は呉市の助成金を受け、地域と連携した取り組みを進めています。メインは毎週木曜日夕方の活動で、小学生向けに居場所を開設。宿題をした後、3Dプリンターを使った工作をしたり、パラリンピック正式種目のボッチャに挑戦したりと、楽しみながら学べる工夫をしています。
また月に1回、学科の先生や地元の人らの協力も得て、半日講義も開講しています。2 月のコンロを使った塩づくりでは、松井さんが高校時代に地域活性化プログラムでお世話になった職人を招きました。「自分が楽しいと感じた塩づくりを子供たちにも体験してもらいたい」と企画しました。
「今後もフォルトゥーナの活動を継続し、地域活性化に貢献していきたい」と言う松井さんは、残り2年間の大学生活で、より一層地域の人とつながることを目指しています。「将来は公務員として地域を盛り上げる政策や活動を展開したい」。未来に向けて着実に歩む姿がキラリ輝いています。



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