中学生の頃から「心理学」に興味があった水野さん。いじめやDV被害を受ける子供たちのニュースを目にして、「心理学を学んでそんな被害者の役に立ちたい」と思うようになりました。その目標を実現させるため、専門性を磨きながら複数の分野を学べる広島国際大健康科学部で心理学を学ぶことを決意しました。
入学当初、同級生や教員との関わりは全てオンライン上でしたが、対面授業が徐々に増えてくると、実験や実習を通して心理学をより深く学ぶことができるようになりました。企業と連携して地域イベントの企画・運営を行う実習では、学んできた心理学が人と人との関わりで生きることを実感。大学入学後に取得した「サービス接遇検定準1級」のスキルも生かし、企業との連絡調整役としてイベント運営に貢献しました。
2年生からは「表現力に磨きをかけたい」と演劇部に入部。声のトーンや表情、体の動かし方など人と接する上で重要なスキルを演技で鍛えました。活動制限があった中でも、部長として部員たちを鼓舞して練習に励み、昨年の大学祭では3年ぶりの公演を実現させました。課外活動以外でも、心理学科の学生広報プロジェクト立ち上げに参加、学位記授与式や入学宣誓式の学生司会候補生として立候補するなど、「挑戦することが将来の自分への投資になる」と語ります。
次なるチャレンジは、今年5月開催の「G7広島サミット」に訪れる関係者たちの観光案内など、おもてなしを行う学生ボランティアです。学内で募集があり、「こんなチャンスは二度とないかもしれない」と思い応募。大学からの推薦を受けて参加が決まると、2月に行われた結団式のオープニングセレモニーでは、結団式を祈念して作られた横断幕を報道関係者らに披露する大役を務めました。今まで関わることのなかった世界の人たちとの出会いを前に、「これまでの人生で一番大きな経験になるので、ワクワクしています」と目を輝かせます。
心理学を勉強してきたことや大学生活でいろいろと挑戦してきたからこそ、これから迎える就職活動でも自信を持って「ガクチカ」=注=をアピールすることができます。人として成長したいという一心で何事にも立ち向かう姿がキラリ光ります。
注=就職活動の用語、学生が面接官に答える「学生時代に力を入れたこと」の略。