常翔啓光学園高校硬式野球部

コロナ禍の練習で見えた光明
個々のスキルアップで〝つなぐ〞野球を目指す

FLOW No.95

新しい生活様式の中で部活動を行っている常翔啓光学園高硬式野球部。部員そろっての練習が思うようにできないやるせなさはありますが、コロナ禍での部活動だからこそ見えてきたことも。同部主将の渡部慧さん(2年)、副主将の竹田直矢さん(同)、監督の細川誠人教諭にお話を伺いました。

  • 監督の細川教諭

  • 主将の渡部さん

  • 副主将の竹田さん

普段の活動や部の雰囲気について聞かせてください。

渡部:選手は2年生が11人、1年生が18人で、1年生のマネジャー2人を加えて部員数は合計31人です。毎週火~日曜日、学校のグラウンドで練習しています。

竹田:2年生は雰囲気を盛り上げることを常に意識しています。昨年の試合で、苦しい展開で活気が失われ敗退してしまったという反省があるからです。しんどい時こそチームを鼓舞しチャンスをつかめるようになりたいです。

細川:うちのチームは真面目で素直な部員が多い印象です。その真面目さを生かしチームの弱点を分析、克服しようとしてくれるのは頼もしい限りです

制約がかかる中での部活動ですね。

竹田:みんなで集まって練習するということがなかなかできず、苦労しています。最も大変だったのは緊急事態宣言に伴う部活動休止や練習試合の中止が続いたことです。

渡部:グラウンドでのびのび練習したいな、試合をしたいなという気持ちがくすぶっていました。また、思いきり体を動かせないストレスも経験しました。部活動を休止しなくてはならない時が再び来るかもという不安もあるので、部活動ができる日は1日1日の練習を大切にしています。

細川:何をするにも制約がかかる中で部員たちは一生懸命練習に励んでくれているのを感じます。だからこそ、連携プレーやチームワークの向上を目的とした練習をさせてあげられないことが歯がゆいです。

コロナ禍での練習だからこそ気付けたことはありますか。

竹田:部活動休止期間中は自宅で個人練習を行い、練習後は記録ノートを監督に提出してフィードバックをもらっていました。素振りや走り込みなどできることは限られていましたが、基本に立ち返る良い機会になったと考えています。

渡部:僕は、地道に練習を積み重ねることの大切さを目の当たりにしました。部活動再開直後、それまではあまり目立つことのなかった部員の動きが俊敏になっていたのです。1人でもコツコツ頑張って練習していたんだなと思いましたね。

今後の目標についてお聞かせください。

渡部:部員同士の連携が希薄になりがちな今だからこそ、チームの大黒柱としてみんなをまとめ、引っ張れるような存在になりたいです。

竹田:主将の言うように連携はプレーでも大事にしたいですね。試合ではバッティングで〝つなぐ〞野球ができるようにしたいと考えています。

細川:監督として、一人の教員として、部活動を通して社会で生き抜く力を養っていきたいと思っています。高校卒業以降続く人生の中で困難に直面しても、くじけず、自ら道を切り開く基礎を固めてくれたらと思います。

公式YouTubeチャンネル「【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネル」でもご覧いただけます。

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