常翔学園中高放送部は、毎日行う昼休みの校内放送が活動の中心です。部員の仲の良さを強みにコンテスト出場や学内イベントへの参加など幅広く活動しています。部長の坂口将太さん(高校2年)、前部長の井出灯さん(同3年)、顧問の竹内淳教諭に話を聞きました。
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顧問 竹内教諭
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前部長 井出さん
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部長 坂口さん
ー普段の活動について教えてください。
井出:毎週水曜日の部会で、校内放送の番組内容を決めています。はやりの話題や音楽について意見を出し合い、部員が司会進行表を作成します。その他にも企業探究学習の発表会や体育祭の司会進行、NHK杯全国高校放送コンテストにも挑戦しています。
坂口:部員は現在、高校生のみで1年生14人、2年生7人、3年生6人の計27人で活動しています。4月に新入生勧誘のために作った動画は、部のアットホームな雰囲気が伝わるように撮影と編集を工夫しました。結果として、多くの1年生が入部してくれました。部員みんなの仲が良く、作品のアイデアを募る際も各部員からしっかりと意見が集まります。
ー部の魅力について教えてください。
坂口:元長崎放送アナウンサーの竹内先生が、発声や呼吸方法の指導、自分では気付けない細かいなまりなどを教えてくれます。また、先生がパーソナリティーを務める綾部市のコミュニティーラジオ局「FMいかる」を毎週聞き、イントネーションや間の取り方などを学んでいます。普段授業で教えてくれる先生がラジオに出ているのは、不思議な感覚ですが、授業とは異なる話し方を聞き、多くのことを学んでいます。
井出:部室の設備が整っていることです。会話のしやすい向かい合わせの席に卓上マイクがあります。部員同士が顔を見ながら進行できるので、昼休みの校内放送では一体感のある番組を制作できます。
竹内:部員みんなが素直で、注意をよく聞き、直そうと努力します。今後は、同じ原稿を読む際に、場面や状況に応じた読み方ができるよう表現力を付けてほしいですね。
ー今後の目標について教えてください。
井出:人前で話すことが好きで、朗読をしてみたいと思い放送部に入部しました。最後のNHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門にも挑戦し、やりたいと思っていたことが全部できました。部活は、7月の体育祭で引退しましたが、今後も練習を続けていき、将来は「声」を使う仕事に就きたいと思っています。
坂口:NHK杯全国高校放送コンテストで、東京の本選に行くことが目標です。本選へ行くには、大阪大会を通過し、大阪府代表になる必要があります。過去に本選出場した時の記録なども確認して、部員の表現力と個性を生かした創作テレビドラマ作品を作り上げたいです。
竹内:部の活動を通じて、聞いている人や見ている人が欲する言葉を考えて、 話す能力を身につけてほしいです。これは、大学入試はもちろん大学生活、就職後も生かすことができます。私も将来につながるような指導を継続していきます。