9月の文化祭では、生き生きとした歌声で会場を魅了した常翔学園中高合唱部。ハーモニーだけでなく歌詞を届けてこそ観客を魅了できるという考えのもと、練習に励んでいます。部長の木本菜都さん(高校2年)、副部長の阿南宙良さん(同)、顧問の禅定佳隆教諭に、人を魅了する合唱の秘訣について伺いました。
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顧問の禅定教諭
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部長の木本さん
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副部長の阿南さん
ー合唱部の活動について教えてください。
木本:部員数は9人で、高校2年生が4人、高校1年生が2人、中学3年生が1人、中学2年生が2人です。火・水・木・土曜日の週4日活動しています。
阿南:平日は16時〜18時、土曜日は14時〜16時に活動しています。活動場所は音楽室で、練習した成果を文化祭のステージや合唱祭などで発表しています。
ー部の雰囲気はどうですか?
阿南:学年にかかわらず仲が良いのが合唱部の自慢ですね。いつも皆で楽しみながら活動していますし、笑顔で活動することが部の目標でもあります。また、部員数が少ない分、一人一人 が責任をもって活動しています。
木本:幅広い学年の部員がいますが、全員で協力し合える雰囲気があります。部として何か決めないといけない時も、全員が主体的に考え意見を述べています。
禅定:彼らの仲の良さや部内の柔らかい雰囲気は歌にも表れていますね。声にまとまりがありハーモニーが綺麗です。
ー合唱の難しさはどんなところにありますか?
木本:「声を合わせること」と「歌に想いを乗せること」です。それぞれ異なる声の高さ、質、響きを1つにすることに苦労しています。私たちは男女混声合唱なので、同性同士で合わせる以上に難しいですね。
阿南:そのため、練習では輪になって歌うようにしています。輪になる際は、自分とは違うパートの人が隣になるように並びます。他のパートの音域を聴きながら自分のパートを歌うことで調和させようという意識が自然と働きます。
木本:歌に想いを乗せるため、楽譜に書かれた歌詞を自分で書き起こし、自分なりに歌詞を解釈してみるということを行っています。
阿南:実際に歌詞を書いてみると、歌っているだけでは気が付かなかった言葉の意味やそこに込められた想いを感じることができます。
禅定:ただ歌うだけでは観客に何も届かないよ、ということを生徒たちにはよく話しています。彼らが書いた歌詞を見比べると、漢字やひらがなの使い方に個性が出てなかなか面白いんですよ。
ー今後の目標について教えてください。
阿南:明るく楽しい雰囲気を保ちつつ、皆で合唱が上手くなりたいと考えています。
木本:私も今の部の空気がとても好きなので、そこは大切にしたいと思います。それから部長として、部員みんなを支えられるような存在になることが目標ですね。
禅定:彼らのハーモニーの美しさはもちろんですが、歌っている時の楽しそうな表情がとても印象的です。学校行事や地域のイベントを通じて、たくさんの人たちに常翔学園中高合唱部の歌を聴いてほしいですね。