夏の大阪私立高等学校総合体育大会(私学大会)に向けて3年生最後の大会に挑む主将の森本将由さん(3年)、副主将の福家照文さん(同)。そこにかける思いには、現3年生の入学と同時に監督に就任した黒田伸彦教諭の存在も大きいと言います。監督とともに歩む同部の活動について伺いました。
監督の黒田教諭
主将の森本さん
副主将の福家さん
―サッカー部の活動について教えてください。
森本:3年生が6人、2年生が18人、1年生が23人、マネジャー2人で活動しています。全員で49人の大所帯だと思います。また、監督のほか顧問の先生や外部コーチがそれぞれ2人ずつ指導してくださっています。
福家:練習は校内のグラウンドで、平日は2時間、土曜日は3・4時間、日曜日は基本的に試合を行っています。
―部のスローガンはありますか?
森本:「Respect for All」です。部の練習用Tシャツにもこの言葉をプリントしています。仲間はもちろんのこと、対戦相手や支えてくれる周囲の人への感謝の気持ちを忘れないという意味があります。
福家:このスローガンは、3年前に黒田監督が就任された際に定めたものです。当初は大切なことだなと漠然と感じていただけでしたが、今は日々の活動を通してその言葉の意味を実感するとともに理解できるようになってきました。
黒田:私が就任するまでサッカー部には明確なモットーやスローガンはありませんでした。自分たちがサッカーを続けられるのは周囲の人のサポートのおかげ、だからこそ常に感謝の気持ちを持ち続けてほしいという意味を込めて作りました。
― 監督にどのような印象を持っていますか?
森本:入学当初に抱いた第㆒印象は、厳しくもあり優しくもある、非常にメリハリのある監督だなというものでした。それは3年生になった今も変わりません。
福家:試合や練習中は厳しいこともおっしゃるのですが、ピッチから離れて校内の廊下などですれ違うと「調子はどう?」「勉強は進んでいるか?」など必ず声を掛けてくださいます。
森本:僕たちのことをちゃんと見ていてくださっているんだな、と嬉しくなりますね。
―今後の目標を教えてください。
福家:今のメンバーで少しでも長い時間プレーすることですね。実は、5月のインターハイ(高校総体)大阪予選で非常に悔しい思いをしました。試合終盤まで0対0で拮抗していたのですが、最後の最後でゴールを決められ敗退してしまったのです。
森本:3年生全員でプレーする公式戦は私学大会が最後です。3年間の思いを胸に悔いの残らないよう、また、応援してくれる仲間の期待に応えられるよう、㆒つでも多く勝利を重ねたいです。
黒田:私が就任した当初は大人しすぎるくらいだった彼らが、私学大会の勝利を目指して闘志を燃やし1・2年生を引っ張る姿を見て頼もしい存在に成長してくれたことを嬉しく思います。高校総体予選の悔しさは私も同じ。最後に〝勝ちきる〞チームにして勝利の喜びを分かち合いたいですね。