常翔学園中学・高校剣道部

真の強さ求めて心身の修業 礼儀や立ち居振る舞いも大切に

FLOW No.106

日々の稽古では、心身の修業を通じて礼儀作法や真摯な姿勢を身につけることを大切にしつつ、勝負強さの習得を目指す常翔学園中高剣道部。同部の男子主将・飯野悠羽さん(高校2年)、同副主将の藤井優斗さん(同1年)、部長の大久保寛教諭に話を聞きました。

  • 部長 大久保教諭

  • 男子主将 飯野さん

  • 男子副主将 藤井さん

普段の活動について教えてください。

飯野:金曜日と日曜日を除く週5日、東館の剣道場で稽古しています。日曜日は、練習試合や合同稽古などを行うことがあります。部員は、中学生3人と高校生8人(うちマネジャー2人)の11人です。人数は多くありませんが、一人一人が意識を高く持ち、チーム一丸となって活動しています。

藤井:道場に集まったら、まずはあいさつをします。ストレッチと素振りをした後、足さばきの稽古をします。左右の足を前後にずらし後ろの足を使って体を前に進めたり、前の足を使って後退したりします。足さばきは剣道の基本であり、非常に重要なので毎日欠かさず練習します。

稽古ではどんなことに気を付けていますか。

藤井:「正しい剣道」をすることです。「道」と名の付く競技に多く共通することですが、剣道は勝ち負けにとらわれすぎると、かえって勝負強さから遠ざかってしまいます。私が剣道を始めた中学生の頃は勝つことばかり考えていましたが、高校に入ってから、正しい剣道を追求することが真の勝負強さや試合での勝利につながるのだと教わりました。

飯野:剣道は形や姿勢が大切です。技術的な意味はもちろんですが、稽古に取り組む姿勢など精神的な意味も含んでいます。そのため、あいさつや報告・連絡・相談、道場外での立ち居振る舞いなどにも気を付けています。

大久保:剣道には人間形成の道という理念があります。生徒には稽古を通して、礼儀作法、立ち居振る舞い、力強い心身を身につけてほしいと思っています。自分のすべきことを考え、行動に移す力は、精神面のみならず技術面にも重要です。

今後の目標について教えてください。

飯野:部全体のレベルアップです。3年生が引退した当初は、主将として部をまとめることに難しさを感じましたが、全員でミーティングを重ねることで、今ではまとまりが出てきました。剣道は個人技ではありますが、部の誰かのみが強くなるのではなく全員で力をつけていくことが重要だと考えています。

藤井:団体戦で大阪府下ベスト8以上になり近畿大会に出場することです。団体の過去最高成績は男子ベスト16、女子ベスト8なので、歴史を塗り替えたいですね。

大久保:剣道部での3年間あるいは6年間が人生において誇りに思えるようなものにしてほしいと思います。日常生活で苦しいことや辛いことを経験した時に「自分には剣道がある。修業を重ねてきた」と心のよりどころであり自信の源になってくれればうれしいですね。

公式YouTubeチャンネル「【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネル」でもご覧いただけます。

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