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FLOW No.106

コロナ禍逆手に密度の濃い練習
全国の頂点目指した4年間

摂南大学 法律学科4年

稲塚 悠二さん

「キラリ*Josho note」のページ46は、摂南大学の稲塚 悠二さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

OBの支援受け チームの団体力も強化

昨年11月に開催された第57回少林寺拳法全日本学生大会の立合評価法(※)男子重量級で準優勝を果たした稲塚さん。「うれしい一方でちょっと悔しい」と苦笑します。大学に入学した時から、全国の頂点を目指していたからです。

小学6年生で全日本新空手道選手権大会を制した経験のある稲塚さんが少林寺拳法に出合ったのは高校生の時でした。もう一度、道着を着る競技がしたいと考えていた矢先、少林寺拳法部の練習が目に留まったのです。少林寺拳法は、武技や格闘技的な強さを身につけることではなく修行を通じた健全な人間形成を目的としています。技の型を組み合わせて正確さなどを競う「演武」と、防具を着用して実践形式で競う「立合評価法」の2種類があります。高校1年で近畿大会予選を兼ねた新人大会の演武で優勝。その後も着実に実力をつけ、立合評価法で更に上を目指そうと、関西で強豪校の1つである摂南大への入学を決意しました。「やるからにはトップを獲る」と意気込む稲塚さんでしたが、入学早々、コロナ禍により練習が中止に。歯がゆさに加え、新入部員が自分だけという寂しさを味わいました。

しかし、それが奏功しました。限られた時間の中で効率の良い練習が自然とできるようになり、先輩たちと密度の濃い練習を重ねることができたからです。2021年、2022年には主要な関西大会を制し、2022年に初めて出場した全国大会では3位になりました。しかしこの結果を稲塚さんは「自分一人の実力ではありません」と話します。少林寺拳法部は縦のつながりも強く、時折OBが練習に付き合ってくれたりメンタルのサポートをしてくれたりしたからです。こうした環境が個々のレベルだけでなくチームとしてのまとまりも強め、昨年夏に開催された関西学生大会運用法交流戦の団体戦では優勝を果たしました。「後輩の頑張りには胸が熱くなりました。個人で優勝するよりうれしかったです」

そんな稲塚さんは大学卒業後、総合格闘技に挑戦したいと語ります。空手や少林寺拳法にはない技に挑むとともに、自分の実力を試したいからです。「小さい頃からなじみがあるだけに、今後も格闘技にはかかわり続けたいです」。闘志を燃やす瞳がキラリ輝いています。

運用法ともいう。出場者は黒帯以上に限られる。

第57回少林寺拳法全日本学生大会で蹴り技を決める稲塚さん(左)

キラリ*Josho note