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page45

FLOW No.105

目標は心理職のプロ
施設で少年の更生をサポート

広島国際大学 専門職大学院 実践臨床心理学専攻 専門職学位課程2年

三原 涼さん

「キラリ*Josho note」のページ45は、広島国際大学の三原 涼さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

自らの経験生かし 夢に向かって歩み進める

高校生の頃、人の心のメカニズムや感情の動きに関心を持ち心理学を学ぼうと広島国際大に入学した三原さん。当時から、より高度な専門性を身につけようと公認心理師の資格取得を目指しており、大学院進学は自然な流れでした。

現在は実習の一環として主に、呉キャンパス内にある心理臨床センターで心理相談を受けたり、呉市からの依頼に基づき5歳児の発達検査を行ったりしています。この検査は、積み木や硬貨を使ったクイズなどから認知能力や社会性といった複数の項目を数値化するもので、同センター全体で年間約60件実施しています。検査中、別のことが気になったり自分のやりたいことを優先したりする子どもも少なくありません。年齢を考えると自然な反応ではありますが、結果として数値が低く出ることもあり、できないのかやらないのかという判断は非常に難しいと言います。「単に気もそぞろだっただけなのか、そうでないのかといった判断に関しては、保護者の方が専門家。数値をどう捉え、どう保護者に説明するかという点は最も頭を悩ませます」。そのため、検査時の様子や結果だけにとらわれず、普段の生活の様子や得意・不得意なことをヒアリングし、総合的に判断するよう心掛けています。

そんな三原さんの将来の夢は、法務技官(心理)になることです。法務省の専門職員として少年鑑別所や少年院などに勤務し、面接や心理検査を重ねて少年が非行に至った原因や今後の処遇を検討する、司法矯正領域における心理職のプロフェッショナルです。目指したきっかけは、公認心理師の資格はもちろん、自分の経験も生かせる職業だと考えたからです。実は、中高生の頃はやんちゃをしていたと頬をかく三原さん。「アウトローな好奇心を抱く気持ちは分からなくはないし、気に掛けてくれる大人がいることのありがたさも身をもって経験しています」。それだけに、少年の気持ちを理解した上で更生への道筋を立て、社会復帰できるようサポートする人間になりたいと話します。実現のためには、事例研究論文、国家公務員試験、公認心理師試験などハードルはありますが、夢に向かって着実に歩みを進める姿がキラリ輝いています。

院生研究室で活動する三原さん

キラリ*Josho note