短・中・長距離走や投てきと、さまざまな種目にチャレンジする部員が集まる常翔学園高陸上競技部。キャプテンで中・長距離走選手の中村拓真さん(2年)、今夏の全国高等学校陸上競技選抜大会などに出場したハンマー投げ選手の遠山ななさん(3年)、監督の御堂浩教諭にお話を伺いました。
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監督の御堂教諭
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キャプテンの中村さん
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遠山さん
ーどんな活動をしていますか。
中村:3年生が引退し、男子32人、女子3人、マネージャー1人で活動しています。種目ごとにメニューを組み、短距離走、中・長距離走、投てき種目の3パートに分かれて練習に取り組んでいます。日曜日以外は毎日、淀川河川敷のグラウンドで辺りが真っ暗になるまで練習するので勉強との両立は大変ですが、それぞれが工夫して予習や復習の時間を確保しています。
遠山:投てき種目のメニューは御堂先生が考えてくださっていて、投げる練習だけでなく、タイヤや重いボールを使った筋トレ、ハードル走など体力づくりも欠かせません。大きな大会前には、本番と同じ条件の競技場に練習に行くこともあります。
ー部のモットーや特長は?
遠山:「みんなで楽しく、メリハリはきちんと」が私たちのモットーです。他の種目の仲間や先生とも気軽に話し合える、明るい雰囲気が特長です。
中村:キャプテンとして特に意識しているのは、自ら率先して行動すること。先生からしっかりと指導していただいているあいさつや部室の掃除など、練習以外の部分でも全員が自分から動けるように、いつも声掛けをしています。
御堂: 「陸上選手としてやっていこう」と決意して入部してくれた部員ばかりなので、途中でリタイアしてしまう生徒は少ないです。本人が納得いく形で3年間やり抜いてもらうのが一番ですから、互いに協力を惜しまず、誰もが部活動に参加しやすい環境づくりに気を配っています。
ー自身の専門種目の魅力について教えてください。
中村:目指すタイムを出せた時に味わえる達成感が中・長距離走の魅力です。長い距離を走っている最中はすごくしんどいですが、ゴールした瞬間の達成感を原動力にくじけず最後まで走り切ることができます。
遠山: 自分の体の動きがダイレクトに道具に伝わるところが投てき種目の魅力です。一人で黙々と行うのはつらいウエートトレーニングも、仲間と一緒なら前向きな気持ちで打ち込めますし、みんなの頑張りに刺激されて「私も負けていられない」と奮起することもあります。
ー今後の目標を教えてください。
中村:今は来年の1月8日に 開催される第59回大阪高等学校駅伝大会に向けてコンディションを整えています。出場する5人全員が一丸となってタスキをつなぐとともに、昨年の先輩たちの記録を超えられるよう全力で走ります。