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FLOW No.111

目標は特殊環境下で活躍するロボットの開発

大阪工業大学大学院 ロボティクス&デザイン工学専攻 博士前期課程1年

本多 彩音さん

「キラリ*Josho note」page51 は、災害現場で活躍する6脚ロボットを大阪工大大学院で研究している本多彩音さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

学部時代は部活動を立ち上げ、大賞受賞 大学院進学後は研究に奮闘

幼い頃からものづくりに興味があり、工業高校で学びました。高校の課題研究で電子ピアノを製作した時、自分が一から設計したものが形になり感動しました。「次は動くものを作ってみたい」と、ロボットに興味を持ち、企業連携を積極的に取り入れている大阪工大であれば、企業の人と直接話すことでより良いロボットを製作できると考え、進学しました。

入学時は、梅田キャンパスには授業外でロボットを自由に設計したり動かしたりできる環境がありませんでした。「もっとロボットに触って、知識を深めたい」と考え、サークルを設立。翌年には「梅田ロボットプログラミング部」として課外活動団体に昇格し、リーダーとして11人の部員をまとめました。同じ年、レスキューロボットコンテストに挑戦し、機体の設計を担当。多くの課題に直面しましたが、部員らと協力して何度も改良を重ね、大会初出場でベストテレオペレーション賞を受賞しました。更なる改良を重ね臨んだ翌年には、最も権威あるレスキュー工学大賞を受賞し、学長表彰も受けました。

4年では、大学がNHK「魔改造の夜」に出演することが決定し、教員と学生によるプロジェクトチームのリーダーに大抜てき。「ずっと見ていた番組に、こんなすごいメンバーと出られる機会なんてない」と思い、二つ返事で引き受けました。システムの制御や設計など、1人では成し遂げられないようなモンスター(機体)をチームで協力し作り上げたことはかけがえのない経験となり、「このチームで、ものづくりができたことに感謝しています」と振り返ります。

神戸で生まれ育ち、幼少期から震災が与える影響について学んできたことから、救助者の命も守れるロボットを開発したいと思うようになった本多さん。現在は大学院に進学し、災害現場で活躍する6脚ロボットの安全装置について研究しています。安全装置の開発後は、実際にロボットを製作したいと意気込みます。「将来は、災害現場など特殊環境下で人命救助に貢献できるロボットの開発をしたい」と語る姿がキラリ輝いています。

救急車をイメージしたカラーリングやデザインを採用したレスキューロボット

番組で着用したユニフォームと「魔改造の夜」の刻印入り記念トイレットペーパー。魔改造マシンで薄い紙を破らずにどれだけ遠くに投げられるかを競った

実際の救助を学ぶために消防署主催の訓練に参加

キラリ*Josho note