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page33

FLOW No.90

リーダー経験が成長の糧に

広島国際大学 医療経営学科4年

加藤 圭汰さん

「キラリ*Josho note」のページ33は、広島国際大学の加藤 圭汰さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

大学祭中止で涙をのむ 頼られる医療人材目指す

小学生のころから福岡の強豪高校時代まで野球に打ち込んだ加藤さんは、鼻の骨折や指の脱臼など、けがと向き合いながらの選手生活でした。患者として治療やリハビリを経験し、それを支えてくれた医療従事者を目指す気持ちが芽生え、大学進学で医療系を目指したのも自然な流れでした。自分なりに調べて病院の診療情報やカルテなどの管理、分析を行う専門職「診療情報管理士」の資格取得を目指し、広島国際大への入学を決めました。

高校時代は文系クラスに在籍していた加藤さんは、苦手な医学関連科目に悪戦苦闘。「人体の構造や病気の種類を覚えるのが大変でした」と言いながら、努力の末に単位を修得。学外実習やインターンシップでは、実際に福岡や東京の医療現場を肌で感じました。特に東京の大学病院では、「情報システム室のスタッフがパソコンに向き合うだけでなく、さまざまな職種の人と連携し、情報収集する姿に刺激を受けました」と振り返ります。資格試験前の2カ月は400時間を超える猛勉強で合格を勝ち取りました。

加藤さんのもう一つの顔はリーダーの顔です。責任感が人一倍強く、「気付いたらいつもリーダー役を任されます」という頼られる存在なのです。2年生の時は、大学祭実行委員会の委員長としてメンバーを統括し、準備を進めましたが、大学祭1週間前に起こった2018年7月の西日本豪雨災害の影響で中止が決定。「中止の知らせを聞いた時は声も出ませんでした」と無念の思い出を話します。それでも「気持ちの切り替えが大事」とリーダーとして落ち込むメンバーを鼓舞。集めた協賛金の返金や収支報告などの残務をやり遂げました。翌年11月には、西日本の広域に伝わる伝統行事・亥の子祭りをモデルにした地域のお祭り「大イノコ祭り」に参加。加藤さんが所属する成清哲也教授のゼミ生らと地元和菓子店とコラボした和菓子を販売し、地域のPRにも貢献しました。

大学で学ぶことの楽しさを知り、「今後も学び続ける人生にしていきたい」と語る加藤さん。入学当初は思いもよらないことでしたが、今では「周囲を背中で引っ張れるようなリーダーになり たい」と意識するようになりました。何度も壁にぶつかりながらも乗り越えてきたリーダーの顔がキラリと光ります。

「大イノコ祭り」で竹のたいまつで明かりを灯す加藤さん

キラリ*Josho note