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植杉 大 教授
うえすぎ・だい 2004年早稲田大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。同大政治経済学部助手、同大政治経済学術院助教を経て、2010年摂南大学経済学部経済学科准教授。2015年から現職。博士(経済学)。東京都出身。
植杉教授は、地域経済活性化を支援する“大学発シンクタンク”構想を進めようとしています。「地域活性化案の策定やその過程で、地方自治体や地元企業と摂南大との協働関係を構築し、『地域とともに考え行動する』という大学ブランディングの確立にもつなげたい」と期待を込めます。きっかけは地方創生の名のもとに全国の自治体で策定された地方版総合戦略。各地域がそれぞれの特長を生かしたものを期待されていましたが、「結果としてどこも同じような総花的な戦略になってしまった。摂南大には、近隣自治体や企業、和歌山県での連携活動などの成果が蓄積されています。フィールドワークや統計分析、政策の立案・検証など、大学の調査・研究力を地域独自の活性化案に反映できます。さらに研究者・大学院生・学部生といった摂南大のマンパワーを生かすシステムになります」。来春設立を目指し、連携協定を結ぶ和歌山県由良町を対象に、町の地域産業連関表の作成や観光客の周遊行動分析などの具体的な成果物を作成。その“試作品”を示して他の自治体にも働き掛ける計画です。「このシンクタンクが大学全体の知を結集するハブに成長できれば」と話します。
植杉教授の専門は「不動産経済学」。「バブル時代の地価狂騰を目の当たりにして、不動産価格が金融制度を通じてマクロ経済に影響する経路についての研究を試みました」と振り返ります。現在シミュレーション・ソフトを用いて、中古不動産市場を活性化するために売り手と買い手の情報の非対称性がどう影響するかを中心に、空き家問題の分析、所有権などの私権が優位な社会で公益施設をどう整備・管理してゆくかなどのテーマを研究しています。
「日銀グランプリ」をはじめ、ゼミ生が各種の論文コンクールやプレゼンテーション大会で毎年優秀な成績をあげ、教育力にも定評のある植杉教授。「現場に学ぶ」をモットーに、学生と東日本大震災被災地など各地にフィールドワークに出掛ける行動派エコノミストです。



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