深見 和樹さん

メルカリ 事業開発部

シェアサイクル、Jリーグ参入など
メルカリの新規事業を次々に担当

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOW No.112

Profile
ふかみ・かずき 2009年常翔啓光学園高校卒。2013年同志社大学経済学部卒。マクロミルを経て、2017年メルカリに入社。シェアサイクル事業「メルチャリ」、Jリーグ鹿島アントラーズ経営権取得と運営などを担当。現在は事業開発部でメルカリモバイルに力を注ぐ。大阪府出身。

フリマアプリのメルカリで新規事業開発を担当する深見さん。啓光学園高(現:常翔啓光学園高)では当時1日8時間の授業が週4回あり、土曜も授業という勉強漬けでした。「今はそれが懐かしい」と語ります。そこで受けた経営コンサルタントのキャリア教育が、その後の進路の決め手になりました。同志社大経済学部を卒業し、マーケティングリサーチ大手でさまざまな業界へのコンサルティングの経験を積み、2017年8月に上場間近のメルカリに移りました。

そこでいきなり任せられたのがシェアサイクル事業「メルチャリ」の立ち上げでした。「決まっていたのは2000台の自転車を使い半年後に事業をスタートさせるというだけで、あとはゼロからの手探りでした」。担当はたった2人。全国を飛び回り、どの都市で実施するかを模索しました。難しい交渉が続いた末にやっと福岡市に決定。バスの減便でシェアサイクルの需要が見込まれ、平坦な地形も理想的でした。その後、担当メンバーは20人に増えましたが、駐輪スペースの確保やスマートキー開発、地元企業との連携など目が回るような半年でした。「正解のない世界で奮闘する日々は、とても充実していました。サービスを開始した2018年2月27日は忘れられません」と振り返ります。軌道に乗せた事業は譲渡されましたが、今でも福岡に行って特徴ある赤い自転車が使われているのを見ると「仕事のやりがいを感じます」と言います。

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●メルカリモバイルでギガ売買


その後、社長室でJ リーグの鹿島アントラーズ経営権取得プロジェクトとその運営を担当しましたが、コロナ禍による無観客試合など「耐え忍ぶ時期」も経験。試合以外の収益源としてアパレルブランドやeスポーツ事業の創設など、さまざまなアイデアの実現で成果を上げていきました。アントラーズ出向から戻った現在は、メルカリのモバイル通信サービス「メルカリモバイル」を立ち上げ、スマートフォンの余ったギガを売買できる日本初の事業に全力を注いでいます。

後輩たちには「興味あることにどんどん挑戦を。また、AIの進化は“やばい” です。取り残されないように触ってみて」と、新しいことに挑戦し続ける深見さんらしいメッセージを送ります。

鹿島アントラーズ出向からの帰任時に撮影。ジーコ・クラブアドバイザーとの記念写真

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