守本 有希さん

コクヨ グローバルステーショナリー事業本部

ものづくりを支えるキーパーソン
知識、人脈の豊富さで頼られる存在に

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOW No.112

Profile
もりもと・ゆき  2014年大阪工業大学工学部応用化学科卒。同年コクヨにステーショナリー部門の技術職として入社。営業や販売戦略、販売促進業務を経て、開発サポート部門でマスタ整備(基礎データ整備)やBIツール(ビッグデータの分析や可視化)、製品化会議の運営を担当。大阪府出身。

小さな頃から工作が好きだった守本さんは、「化学でものづくりを」と大阪工大応用化学科へ進学しました。コクヨ愛に目覚めたのは大学1年の時。ノートの定番、キャンパスノートに魅了されたのです。「表と裏の罫線がぴったり一致する、普通のお客様ならば気づかないところまでこだわるコクヨの真面目さにほれ込みました」。その時から就職先は「コクヨ1本」に絞り、大学3年の3月には学科の中で2番目の早さで内定を得ました。

技術職で採用されたものの配属先は営業部門でした。その後は販売戦略や販売促進を経て、現在の開発サポート部門で商品開発をさまざまな見地から支えています。販売戦略時代には、商品開発側がいくつかの項目を入力するだけで適切な開発スケジュールを自動生成する新製品管理表も一人で開発。営業側の商談日数も考慮しており、「あれはとても感謝されました」。まさに商品開発と営業・販売をスムーズに橋渡しする「縁の下の力持ち」です。現在は過去の販売実績データや市場動向のビッグデータを分析するツールを作成しています。また、グローバル展開用の商品マスタ(商品の基本情報を一元管理するデータベース)整備や製品化会議の運営を担当しています。

商品販促に携わった青色暗記シート。色覚の多様性に対応している



●体育会本部の役割で気づいた適性


守本さんの現場を支える実行力を培ったのは、大阪工大で所属していた体育会本部での経験です。「本部員として行事の企画・運営を行い、3年生では副本部長として監督する経験を通じて、表に見える成果だけでなく、裏に隠れた大変さを楽しみ、やりがいを感じている自分に気づきました」と振り返ります。

キャリアを積み、商品や技術の知識、社内の人脈も増えてきました。「分からないことがあれば、まずは守本さん」と頼られることもあり、ものづくりを支える「裏方のプロを極めたい」と表情を引き締めます。後輩たちへは「大学は勉強以外の経験も積める場です。チャレンジしたい思いがあれば、やらないのはもったいない。困ったら大学の教職員の方々に相談してください。きっと助けてくれます」と人や組織に貢献してきた守本さんらしいエールをくれました。

活躍する卒業生