山下 真明さん

ゆかり代表取締役

お好み焼きを世界へ誇れる食文化に 4代目の新しい挑戦は続く

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOW No.116

Profile
やました・まさあき 2002年大阪工業大学高校(現:常翔学園高校)卒。音楽業界や小売業界の仕事を経て、2007年ゆかりに入社。2012年専務取締役、2016年代表取締役に就任。上方お好み焼たこ焼協同組合理事長、大阪外食産業協会常任役員なども務める。大阪府出身。

家業を継ぐのは新たなレールを作ること


お好み焼き外食チェーン「株式会社ゆかり」で4代目として父親から経営を引き継いだ山下さん。大阪工大高在学中は友人らとのバンド活動や、ゆかりの曽根崎本店でアルバイトに明け暮れていたといいます。

卒業後は親元を離れ、音楽業界や小売業界の仕事をしながら自活していました。しかし将来の方向性に迷っていた山下さんに「家を継ぐのは敷かれたレールにのることではなく、その先の新しいレールを自分で作っていくことだ」と言葉を掛けてくれた親友の死をきっかけに、彼に胸を張れる生き方をしたいと家業へ戻る決意をします。

まずはフランチャイズ店へ、後に株式会社ゆかりへ入社しました。代表取締役就任後には仕入れなど運営方法全体を見直し、経営手腕を振るいます。そんな矢先に起こったのがコロナショックでした。

緊急事態宣言を受けて店は休業や時短営業という状況が長期化。打開策として着手したのが、以前より企画を温めていた通販事業です。最初は小規模でしたが、メディアの『冷凍お好み焼きランキング』1位になったことで商品は大ヒット。「一般的な機械プレスでなく店舗と同じ手焼き生産は非効率ですが、レンジ加熱でふんわり感が再現でき食感も全く違います」。お店と同じ味を届けたいとクオリティーにこだわったことが実を結び、現在は国内だけでなく海外にも輸出し好評を得ています。



恩師の言葉が走り続ける自分の支えに


新しい挑戦を続ける山下さんが近年手掛けているのは不動産事業。中でも、大阪市内に2軒ある宿泊施設は注目を集めています。「先日開業した京橋の宿では、鉄板がある室内でお好み焼きの調理も楽しめ、従来とは異なる宿泊体験ができます。将来はお好み焼きという大阪の食文化を観光に取り込んだグループ事業に発展させたいと考えています」

走り続ける山下さんにとって、高校時代に恩師から掛けられた「お前は変われる」という言葉が、経験を積むごとに心に響くようになりました。「『自分にも何かできる』とここまでやってこられたのも、あの言葉がずっと心にあったからだと思います」と振り返ります。後輩には「多くの経験をするほど広い視野を持つことができます。1日1日を有意義に過ごしてください」と迷いながらも挑戦を続けてきた山下さんらしいメッセージを寄せてくれました。

友達とのふざけ合いも懐かしい高校時代の思い出

活躍する卒業生