塩飽 麻衣さん

第一生命保険 西日本営業本部 広島コンサルティング営業室 広島第三オフィス オフィストレーナー

子育てを仕事のプラスの力に
両立する姿を後輩たちに示したい

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOWNo.85

Profile
しわく・まい
2010年広島国際大学心理科学部コミュニケーション学科(現:心理学部心理学科)卒。同年第一生命保険入社。2015年から現職。大学在学中は軽音楽部に所属しヴォーカルや裏方を担当。広島県出身。

保険営業の第一線に立ちながら後輩を指導するオフィストレーナーの顔と、幼い2人の子供を育てる母親の顔を持つ塩飽麻衣さん。広島国際大心理科学部コミュニケーション学科(現:心理学部心理学科)で出会った恩師から学んだコミュニケーションの極意だけでなく、育児の経験も仕事に見事に生かして輝きを放っています。

生命保険会社の営業チーム8人を束ねるオフィストレーナーとして活躍する塩飽さんですが、1年目は営業成績が全く上がりませんでした。どれだけ営業回りをしてもなかなか契約に結び付かず、上司が「辞めるのでは」と心配するほどでした。しかし、「コツコツやり続ければ実になる」「一つ一つの営業のプロセスをできるようになることが近道」などの上司の助言を忠実に実行。いつしか優秀な成績が全国で表彰されるまでになりました。頑張れた原点には、広島国際大での恩師の教えもありました。

就職に直結するビジネス・コミュニケーションが学べると聞き、進学した塩飽さんが感銘を受けたのは、久次弘子教授の授業でした。テレビ局のアナウンサーや司会業など、人前に立つ仕事の第一線で活躍してきた久次教授の教えはどれも的確。「会話のときは口角を思っているよりも3割以上上げて」「落ち込んだ気持ちのまま人に話し掛けてはいけない」など、円滑なコミュニケーションを図るための基礎知識を徹底指導してくれました。教授の勧めで学生時代に購入した書籍を今でも活用しています。

コミュニケーションを生かせそうな仕事ならどんな業界でも見ようと、50社から話を聞いたという就職活動も、「就活の時が一番多くの企業を見られます」というアドバイスからでした。就職の決め手は、職場見学の際に社内の雰囲気がアットホームで、女性が輝ける職場だと感じたからです。

オフィストレーナーとして3年目を迎えた塩飽さんは、入社1年目~5年目のチームメンバーの営業に同行しながら、時に見守り、時に指導する日々を送っています。1から10まで指導するのではなく、その人の良い部分は尊重して、改善点はなるべく自分で気付いてもらえるような指導を心掛けています。

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後輩を指導する塩飽さん



プライベートでは、4歳の男の子ともうすぐ1歳の女の子を育てるお母さん。今年の4月まで育児休暇を取って、子育てに専念していました。「目先のことだけを見ないようにするなど、メンバーへの指導にも子育てが生きています」と笑います。営業先で子供の話で盛り上がったり、オンとオフの切り替えができるようになったり、子育てが仕事にプラスの力になっていると実感しています。「ママさんだらけ」の職場で、理解のある同僚の存在や働く女性をサポートする会社の制度も支えになっています。「自分の働く姿を通して、仕事と育児は両立できるということを、後輩たちに伝えていきたいです」と話します。

塩飽さんは多くの企業を見てから就職先を選びました。それが今の仕事をこれからも続けていける自信につながっています。「就職先は真剣に考えて決めてほしい。一つのことをずっと続けるのって、とてもやりがいのあることです」。納得のいく企業や仕事に巡り合えた塩飽さんから後輩への頼もしいメッセージです。

活躍する卒業生