髙橋 大悟さん

テレビ東京 アナウンサー

悔しさをバネに挑戦し続け 学園初の局アナに

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOW No.108

Profile
たかはし・だいご 2023年摂南大学経済学部経済学科卒。同年、テレビ東京入社。現在4本のレギュラー番組を担当するアナウンサー。大阪府出身。

現在、テレビ東京アナウンス部のアナウンサーとして活躍する髙橋大悟さんは摂南大の卒業生です。中学時代から憧れだったアナウンサーを明確に目指すようになったのは大学進学時。大学生活で培った挑戦し続ける精神が、今の仕事に生きると話します。

制作スタッフと番組の進行について打ち合わせをする髙橋さん






アナウンサーは憧れの職業



小学校6年間はサッカーを、中学は軟式野球、高校は硬式野球をしていた髙橋さんはスポーツが大好きです。中学時代、未経験で軟式野球を始め、高校生になってからは、友人に誘われ硬式野球を始めます。甲子園春夏通算21回出場した古豪で監督に唯一褒められたのは「声」でした。チームが落ち込んでいる時も盛り上がっている時も自分の声で周囲を励ましてきました。

部活のほかにも中学では生徒会長を務め、高校では生徒代表としてオープンスクールでスピーチをしました。この頃から自分の声に自信を持ち、「話すのが得意なのかも」と思うようになりました。将来はアナウンサーか教員、企業で営業を担当したいと夢を抱くようになりました。その後、大学進学に向けて1日13 ~14時間、目標に向かって勉強しましたが、志望校には届かず摂南大に入学しました。同じような環境で勉強していた同級生は志望校に受かり、努力が報われない現実に残酷さすら覚えました。この挫折経験から、「落ちるときは落ちる、受かるときは受かる。挑戦せずに夢を諦めたくない」とアナウンサーを目指すようになりました。





夢を追い続けた大学生活



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夢に向かって頑張ると決意して進学した摂南大ですが、最初は少し不安がありました。そんな中、入学宣誓式で、在学生と教職員が「Nプロ(新入生歓迎プロジェクト・チーム)」としてイベントを企画・運営しているのを見て、「楽しそう!」と感じ、大学生活へのアクセルを一気に踏めるようになりました。その後3年間、「自分と同じ気持ちの新入生もいるのでは?みんなに大学生活を楽しんでほしい」との思いからプロジェクトのメンバーに加わり2年、3年では司会を務めました。

また、高校時代に野球部でレギュラーを取れずに落ち込んだことや大学受験が思い通りにならなかった悔しさから、「これ以上苦しい思いをしたくない、人生を変えたい」との思いで、1年からアナウンススクールに通いました。

3年になる直前からは、東京のアナウンススクールに毎週末、夜行バスで通いました。金曜に大学で授業を受けた後、バスで東京に向かい、レッスンを受けます。そして、月曜朝に夜行バスで帰阪し大学に直行。この生活を10カ月続けました。どんなにつらいと感じても夢をかなえるために自身を鼓舞しました。





アナウンサーとしての1年目



アナウンサーになってからの1年はとても楽しく、これまでの人生の中で最も早く時間が過ぎたように感じます。スポーツや報道、バラエティー、情報の全ジャンルの番組を経験して、1年目からレギュラーを3本持ち、2年目からは4本になりました。「若手もどんどん起用するテレビ東京の社風に感謝しながら日々学んでいます」

番組を担当する時は、テレビの向こう側にいる視聴者のことを考えます。番組によって視聴者層が異なるため、話し方やスピード、間の取り方、音の高低などに気を付けています。「おはスタ」では小学生向けに表情豊かに話し、「なないろ日和!」ではシニア向けに落ち着いた口調で話すことを心掛けています。





夢はオリンピック実況とバラエティー担当



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華やかに見えるアナウンサーですが、テレビに映らない仕事が9割近くを占めます。デスクワークはもちろん、帰宅後も共演者の情報や質問リストの作成など準備が欠かせません。例えば、競馬の番組ならルールや馬の名前、専門用語を覚えたり、過去の戦績を調べるために膨大な時間を要します。その他にも自分が実況した内容を文字に書き起こし、クセや分かりにくい表現がないかを確認します。

アナウンサーは、なることも難しいといわれていますが実は続けることも難しいといわれています。このような地道な作業を徹底して継続できるのは、過去の苦しさがあるからです。「困難に直面した時、粘り強さを武器にこれからも実力を培っていきたい」と笑顔を見せます。

そんな髙橋さんの今後の夢はオリンピックの実況をすることと、男性バラエティーアナウンサー枠をつかみ取ることです。夢を更に深化させる髙橋さん。周りに「無理だ」と言われたり、ハードルが高いことでも行動次第で結果が変わります。「何を言われようが勇気を出して一歩踏み出し、挑戦してほしい」。後輩に力強いメッセージを寄せてくれました。

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