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page34

FLOW No.92

「誰かのために」の姿勢を貫く

広島国際大学 医療福祉学科3年

浅香 弥音さん

キラリ*Josho note」のページ34は、広島国際大学の浅香 弥音さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

妊産婦の力にもなれる 医療ソーシャルワーカーに

北広島町の由緒ある浄土真宗の寺に生まれ、命の大切さや尊さを説く僧侶の父の姿を身近に見て育った浅香さん。そのため助けを必要としている人に手を差し伸べることに迷いがありません。幼いころは注射を怖がらず興味を示す珍しい子供で、気が付けば七夕の短冊に「看護師になりたい」と書き、医療現場の仕事にあこがれるようになっていました。

大学の進路選択では看護系の学部を考えていましたが、思うように結果が出なくて悩んでいた時に、中学校の先輩が広島国際大医療福祉学科で、社会福祉の立場から医療機関で患者やその家族を援助し、社会復帰の促進を図る「医療ソーシャルワーカー」を目指していることを知り、先輩の後を追うように同学科へ進学を決めました。

入学して間もなく、医療ソーシャルワーカーについて少しでも知識を得たいという一心で、それが専門の田川雄一助教のもとへ。「目まぐるしく変化する医療現場の中で厳しい仕事であると同時にやりがいのある仕事だよ」と教えられ、更に興味が湧きました。

3年生の夏になって初めて行った病院実習では患者へのがん告知の場面に立ち会いましたが、「患者さんのつらい思いに感情移入しすぎて、冷静にその患者さんが最後に何を望んでいるかを聞く余裕がありませんでした」と話します。その悔しさも浅香さんの人助けの活動の原動力になっています。

高いモチベーションで学生生活を送る浅香さんは、学業のみならず、休日を有効活用し、手話の資格取得を目指し講座を受講するとともに、生活困窮や発達障害の子供を支援するボランティアやアルバイトにも参加しています。「鉛筆1本1本を本当に短くなるまで使い切る子供たちの姿を見て、大切なことを学んでいると感じます」。社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンス取得を目指し国家試験の勉強や実習と並行して、難病患者やその家族を支援する学生団体のリーダーとして、新たなプロジェクトに挑戦している浅香さんは、残りの学生生活も全力疾走で駆け抜ける覚悟です。

「将来は、医療ソーシャルワーカーとして、さまざまな患者さんを支え、妊産婦さんの力にもなりたい」という浅香さん。「誰かのために」をモットーに今後の人生で出会う多くの患者にとって必要とされる存在になるため、果敢なチャレンジを続ける姿がキラリと光ります。

難病支援プロジェクトの活動について打ち合せを行う浅香さん (中央)

キラリ*Josho note