常翔学園高校アーチェリー部

「練習は裏切らない」70m先の的の向こうに見据える
全国優勝

FLOW No.72

秋の国体には3人が出場した常翔学園高アーチェリー部。上位入賞は逃しましたが、春の選抜大会での全国優勝を目指して練習に励んでいます。主将の中村拓哉さん(2年)、副主将の大河内祥多さん(2年)、顧問の松村龍太郎教諭に同部の活動などを伺いました。

  • 顧問の松村教諭

  • 主将の中村さん

  • 副主将の大河内さん

普段の活動状況を教えてください。

中村:練習を指導してくださる監督の吉中義見先生(上写真2列目左端)の「練習は裏切らない」をモットーに、男子21人、女子8人で活動しています。放課後は毎日5時半まで練習するほか、更に練習時間を確保するために早朝も弓を引いています。

大河内:普段の練習は大宮キャンパスにある50mレンジを使用しますが、アウトドアシーズン(春~秋)の土日には、70m射てるレンジがある大阪工大枚方キャンパスまで全員で練習に行きます。アーチェリーの弓は見た目よりもずっと重いため、射型を安定させるにはランニングによる体力づくりや、体幹を鍛えるトレーニングが欠かせません。

アーチェリーの魅力を教えてください。

中村:小さな手元の狂いでも、70m離れた的に矢が届くころには大きなミスになってしまいます。その分、的の中心を射てた時の達成感や爽快感は格別です。

松村: 体力と並んで高い集中力が求められる競技ですから、メンタルが鍛えられます。また、団体戦で勝つためには「誰かのミスを自分がカバーする」というチームプレーの精神が必要不可欠なので、コミュニケーションの大切さも学ぶことができます。

チームとして心掛けていることはありますか。

中村:部員数が多いので時には意見がぶつかることもありますが、副主将やマネージャーと協力してみんなの意見をまとめ、何でもよく話し合うように心掛けています。

大河内:先輩として後輩に技術を指導する時は、自分のやり方を押し付けるのではなく、一つのアドバイスとして受け止めてもらうようにしています。「こうすれば誰でも絶対に当たる」という方法はないので、それぞれが「自分の射型」を見つけるために試行錯誤しています。

チームとして心掛けていることはありますか。

中村: 個人、団体ともに全国大会で優勝することです。女子は3年生が引退すると団体戦への出場人数に達しないため、女子部員を増やすのが課題です。

大河内:夏のインターハイ、秋の国体、春の選抜大会が特に大きな目標で、選抜大会には主将と僕の2人が出場します。部全体としては、今はインドア(18m)の大会に向けて練習に励んでいます。

松村:卒業後、進学先の大学のアーチェリー部で主将を務める生徒が多いです。実力はもちろん、礼儀正しく、真面目で練習熱心なところが学外からも評価されていると感じますね。近畿地区は全体的にレベルが高いですが、常翔学園高らしい地道な努力で全国を目指していってほしいです。

公式YouTubeチャンネル「【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネル」でもご覧いただけます。

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