常翔学園に在籍する海外出身のさまざまな人を紹介する「GLOBAL VOICE」。最終回の第14回は、インド出身で、大阪工大大学院でロボットの研究をしているミシュラ・アシュトシュさんです。母国の大学を卒業後、現地企業で働き、キャリアアップのために日本へ進学しました。両親の勧めもあり、幼少期からC言語(プログラミング言語)やプログラミングを学び、更には7言語を話すことができます。ミシュラさんに母国の魅力や日本の生活などについて聞きました。
- Profile
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ミシュラ・アシュトシュ(Mishra Ashutosh)さん
1998年インド北部ウッタル・プラデーシュ州の都市であるプラヤーグラージに生まれる。日本の大学院進学のため、2020年に来日し日本語学校へ入学。その後2022年に大阪工大大学院に入学。
来日のきっかけについて教えてください。
大学院に進学したいと考えたのはキャリアアップのためでした。インドでは、学部を卒業した後すぐに大学院進学するケースは少なく、 多くの人はまず働きます。私も大学卒業後は企業で2年勤めました。
留学先に日本を選んだ理由は、ロボットの研究が進んでいることと、日本は留学生に対する奨学金の制度が充実しており、研究に集中できる環境で学べると思ったからです。また幼少期から日本のアニメが好きで、日本語を勉強し話せるようになりたいという思いもありました。
2020年に初来日し、まずは日本語学校へ通いました。2年間の学びを経て、2022年大阪工大大学院ロボティクス&デザイン工学専攻に進学。梅田の都市型タワーキャンパスに好印象を抱いたと共に、コミュニケーションロボットの研究者がいることが進学の決め手になりました。
留学先に日本を選んだ理由は、ロボットの研究が進んでいることと、日本は留学生に対する奨学金の制度が充実しており、研究に集中できる環境で学べると思ったからです。また幼少期から日本のアニメが好きで、日本語を勉強し話せるようになりたいという思いもありました。
2020年に初来日し、まずは日本語学校へ通いました。2年間の学びを経て、2022年大阪工大大学院ロボティクス&デザイン工学専攻に進学。梅田の都市型タワーキャンパスに好印象を抱いたと共に、コミュニケーションロボットの研究者がいることが進学の決め手になりました。
大阪工大ではどのようなことを学んでいますか。
エンジニアの両親の影響で、幼少期からC言語を趣味のように学んでいました。プログラミングも得意で、家に新しいパソコンが届いた時は、とてもうれしかったことを今でも覚えています。大学では、機械工学を専攻し、ロボットやA Iについて学びました。現在は、対面で会話ができるバーチャルエージェントのソフトを開発しています。このソフトは災害時に避難所で使用することを想定して、対面で会話ができるように設定しています。
研究以外に他専攻の授業を受けることもあります。デザインの授業では、ポストモダンデザインについて学びました。これまで不思議に思っていた建築物のモダニズムを改めて考えるきっかけになりました。1年の時には、9時から17時まで授業を受けて、その後に研究に取り組む日もありました。忙しいながらも、充実した日々を送っています。
今年4月には梅田キャンパス初のプロジェクトとして発足した「O I T梅田esportsプロジェクト」のメンバーになり、施設の点検やトラブル検知、解決を担っています。
研究以外に他専攻の授業を受けることもあります。デザインの授業では、ポストモダンデザインについて学びました。これまで不思議に思っていた建築物のモダニズムを改めて考えるきっかけになりました。1年の時には、9時から17時まで授業を受けて、その後に研究に取り組む日もありました。忙しいながらも、充実した日々を送っています。
今年4月には梅田キャンパス初のプロジェクトとして発足した「O I T梅田esportsプロジェクト」のメンバーになり、施設の点検やトラブル検知、解決を担っています。
日本での印象に残っている体験を教えてください。
来日してすぐの頃、初めてお寿司を食べ、あまりのおいしさに感動しました。ただ、箸に苦戦し、フォークで食べました。今年で日本に来て4年になり、今では箸でラーメンを食べられるようになりました。
同じ頃に体験した茶道も思い出に残っています。インドでは、紅茶にスパイスを入れ て飲みます。使用するスパイスの種類や作り方もさまざまで、バリエーション豊かです。一方で、日本の茶道は、お湯を沸かす、お茶をいれる、飲むというシンプルな工程で楽しみます。「『Simple is the best』とはこのことだ」と感じました。それぞれの国の良さを改めて感じた体験でした。
同じ頃に体験した茶道も思い出に残っています。インドでは、紅茶にスパイスを入れ て飲みます。使用するスパイスの種類や作り方もさまざまで、バリエーション豊かです。一方で、日本の茶道は、お湯を沸かす、お茶をいれる、飲むというシンプルな工程で楽しみます。「『Simple is the best』とはこのことだ」と感じました。それぞれの国の良さを改めて感じた体験でした。
今後の目標を教えてください。
大学院修了後は、インドに帰国して開発者として働く予定です。元々キャリアアップを目的に留学したので、この学びを仕事にしっかりとつなげていきたいです。また、仕事とは別に、バイクで世界一周するという夢もあります。現在7言語(ヒンズー語、日本語、英語、ドイツ語、パンジャーブ語、グジャラート語、ボージュプリー語)を話すことができますが、より各地の歴史や文化を理解するために10言語を話せるようになり、新しい価値観の形成や現地の人との交流を楽しみたいです。