常翔学園高校ウエイトリフティング部

ライバルは他人ではなく自分自身
チームで支え合い、それぞれの限界に挑む

FLOW No.78

創部55年の伝統とともに、インターハイ団体優勝3回、国民体育大会少年の部(団体)優勝2回など、輝かしい実績を残してきたウエイトリフティング部。主将の中西一希さん(2年)、昨年の国体に出場した岸本龍太郎さん(3年)、部長・監督の分田智博教諭に同部の活動について伺いました。

  • 部長・監督の分田教諭

  • 主将の中西さん

  • 岸本さん

普段の活動について教えてください。

中西:1年から3年の21人で、東館3階の練習場でトレーニングをしています。日曜日以外は毎日練習していますが、一貫コースの部員は授業に合わせて練習日を調整しています。先輩が後輩を指導するだけでなく、土曜日には卒業生が教えに来てくれます。練習メニューを組んで指導してくださる木野英コーチもOBです。

部の特長や雰囲気を教えてください。

クリーン&ジャークで110kgのバーベルを持ち上げる岸本さん

岸本:学年に関係なく仲が良いので、気軽にアドバイスし合えるところが特長です。記録が伸びなくてつらい時は、特に仲間のありがたさを感じます。また、分田先生は部員一人一人の体調まで気遣ってくださるので、良い環境で練習できていると思います。

分田:ウエイトリフティングは個人競技ですが、「全員の記録を合わせると何トン」と計算したりして、みんながチームとしての連帯感を持って励まし合っています。周りに配慮できる部員が多く、いつも楽しい雰囲気の部です。

ウエイトリフティングはどんな競技ですか。

中西:バーベルを頭上まで一気に持ち上げるスナッチと、二段階で持ち上げるクリーン&ジャークの2種目の合計重量で順位を決める競技です。自分の実力が数字ではっきり目に見えるところが何よりの魅力で、どんなにしんどくても最後まであきらめない粘り強さが身につきます。

岸本:スナッチはバランスと瞬発力、クリーン&ジャークは体力と気合いが物を言う種目です。どちらもフォームが肝心なので、体の各部位ごとに正しい姿勢を覚えて、最終的に全体をつなげる練習をしています。試合では挑戦できる本数が限られているため、自信を持って目の前の一回に集中できるよう、日々の練習にも「絶対落とさない」という気持ちで取り組んでいます。

分田:誰かと競って勝つのではなく、自分がどれだけ挙げられるか、目標の基準を超えられるかという自分自身との戦いです。練習は厳しくても、努力次第で結果が付いてくるので、成功体験を積み重ねていってほしいです。

今後の目標を教えてください。

分田:まずは近畿大会での団体優勝が目標です。そしていつかはもう一度、全国大会でも優勝してもらいたいですね。

中西:伝統ある部なのでプレッシャーもありますが、僕たちは僕たちのベストを尽くすだけだと思っています。結果を残した先輩たちの背中を追い掛けて、4月の大阪高等学校春季ウエイトリフティング競技大会でしっかり結果を出し、6月のインターハイ予選に臨みたいです。

岸本:僕は大学でもウエイトリフティングを続けるので、目標は高く、ジュニアオリンピックカップ出場を目指して実力を付けていきたいです。高校卒業後も長期休みには帰省し、後輩の指導に当たるつもりです。

公式YouTubeチャンネル「【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネル」でもご覧いただけます。

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