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11  [2016.1.5 発行]

広島国際大学 看護学科 4年
平本 衣里賀  さん

「キラリ!JOSHO女子ノート」のページ11は、広島国際大学の平本衣里賀さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く女子を紹介します。

看護学科の仲間と

今号の表紙の人、平本さんは、昨年8月に南山大(名古屋市昭和区)で開かれた全日本学生弓道遠的選手権大会(女子個人)で優勝した弓の名手。弓道には近的(射距離28m)と遠的(同60m)がありますが、大学の弓道場(東広島キャンパス)には近的場しかありません。そんなハンディも乗り越えて、弓道部創部以来初の快挙でした。

決勝に進んだのは出場約300人のうち10人。的を外した選手が次々と脱落していきます。最後に残った3人のうち2人は強豪校と評判の法政大と天理大。施設も充実し、専門の指導者もいる大学です。
「根っからのあがり症」だという平本さんは余計なことは考えず、ひたすら「こんなんじゃダメだ」と自分を鼓舞し続けました。気が付けば他の2人が外していました。予選の1射目以外、6射連続で的中させました。

3年で部を引退するのが普通ですが、4年になってからも続けました。
「まだ部に貢献できていないという不完全燃焼の思いから」です。3年の後半は、月~金曜日が看護実習、土曜日は弓道場、日曜日は授業の課題をこなす日々でした。そんな頑張りが実を結んだのです。

この春から兵庫医科大学病院(西宮市)の看護師として救命救急センターで働き始めます。
救命救急を志望したきっかけは、中学2年の時の母の急逝でした。自宅で倒れていたのを見つけたのは平本さんでしたが、気が動転して救急車を呼ぼうにも「119」の電話番号すら分からなくなっていました。「何もできず悔しかった。あんな思いをする子どもをできるだけなくしたい、と思いました」と話します。
近くに住む祖母が「寂しくなる」と県外で働くことに強く反対。それでも「おばあちゃんの介護が必要になったら絶対に広島に帰ってくるけん」と言って説得しました。弓の的を見据える眼光だけでなく、人への優しいまなざしもキラリ輝いています。

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