清水　煕は1877（明10）年3月、岐阜県に生まれた。第一高等学校を卒業後、1901（明34）年7月東京帝国大学工科大土木工学科を卒業した。同年北海道炭鉱鉄道(株)に勤めた後、鉄道院技師、京都市電気軌道課工務課長を経て、1914（大3）年4月大阪市に転任した。

　大阪市では電気鉄道部技術課長、同車両課長、同運輸課長、同技師長、同調査課長、電気局高速鉄道課長、同技術部長、同臨時高速鉄道建設部長等を歴任し、理事・都市計画部技術課長などを兼務した。1935（昭10）年5月退職し、大阪市電気局技術顧問嘱託となった。

　関西工学専修学校創設当時は、大阪市電気鉄道部技師長、都市計画大阪地方委員会委員、日本建築協会名誉賛助員であった。

　関西工学専修学校創設後の学園とのかかわりは、次のとおりである。

• 同校の理事　　　　　　　　　　　創設当初〜1926（大15）年4月

• 同校土木科長　　　　　　　　　　1924（大13）年3月〜1928（昭3）年7月

• 財団法人関西工学の理事・協議員　1926（大15）年4月〜1943（昭18）年10月

• 関西高等工学校の土木工学科長　　1927（昭2）年4月〜1929（昭4）年7月

• 関西高等工業学校校長事務取扱　　1940（昭15）年8月〜1942（昭17）年7月

• 同校教授　　　　　　　　　　　　1940（昭15）年9月〜1943（昭18）年10月

• 第一関西工学校の校長　　　　　　1941（昭16）年2月〜1943（昭18）年10月

• 第二関西工学校の校長　　　　　　同上

• 関西高等工学校の校長　　　　　　1942（昭17）年6月〜1943（昭18）年10月

　1943（昭18）年10月死去。享年66。