常翔学園Flow111号
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❶❷❸❹●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●©Expo 2025かつひろ展示説明をする学生を見守る白髪教授(右端)大阪・関西万博 公式キャラクター ミャクミャク「大阪今昔」体験後、「飛行機ポーズ」をとる河森さん(前列左から2人目)とGATARIの竹下俊一代表取締役CEO(同4人目)、赤井教授(右端)と学生ら情報メディア学科の平山亮教授の研究室を中心とする学生有志と空間デザイン学科の白髪誠一教授・赤井愛教授の両研究室は4月19日〜24日、毎日新聞社などが主催する催事「点字考案200年 視覚障害者の世界を体験する」に参加しました。 平山研究室は東京のスタートアップ企業「GATARI」の支援を受け、同社が開発したMixed Reality(複合現実)のアプリ「Auris(オーリス)」を使ったコンテンツ「音で旅する大阪今昔 博士と失われたレシピを探せ!」を制作し、来場者に体験してもらいました。Aurisをインストールしたスマートフォンを付けて歩くと、音声情報が配置された場所で音が聞こえる仕組みです。約50平方メートルの空間を目隠ししてヘッドホンから聞こえる音を頼りに、未来から来た博士と大阪をタイムトラベルする気分を味わってもらいました。受付や案内は学生で運営し、留学生も奮闘しました。リーダーの戸島克裕さん(情報科学専攻博士前期課程2年)は「学生ならではのアイデアを盛り込んだ面白いコンテンツを作ることができました。会期中は体験者の感想を元にすぐにプログラムを更新して、完成度を高めたことも勉強になりました」と振り返りました。展示コーナーでは、空間デザイン学科の白髪研究室が「盲導犬とユーザーの負担を軽減するハーネスに関する研究」のパネルと開発したハーネスを展示。同学科の赤井研究室は、視覚障害がある子どものための食器セット、義眼をつける子ども用のメガネ型眼帯、目の見えない・見えにくい子どもが歯の仕組みを学ぶ教材、全盲の人が日本庭園の構成を触覚から味わえる模型を紹介しました。晴眼者の気付きにくい課題を取り上げた内容は来場者の関心が高く、学生の説明に質問する姿も多く見られました。会場には、大阪・関西万博で最新の映像や音響を駆使したシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」のプロデューサーを務めるアニメーション監督、河森正治さんも姿を見せました。学生が「大阪今昔」の紹介をすると快く体験し=写真❶、感想やアドバイスも寄せてくれました。学園の西村泰志理事長と吉井克彦常務理事も来場=同❷。MBSアナウンサーによるトークショーもあり、平山研究室の戸島さん=同❸(左、右は平山教授)、赤井研究室卒業生でロボティクス&デザイン工学部イノベーションラボの倉田晃希技師=同❹(左)=が登壇しました。また、摂南大の国際学科と住環境デザイン学科の学生4人がボランティアスタッフとして参加しました。大阪・夢洲で開催されている2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、学園の教員、学生・生徒も日ごろの研究や活動を発信しています。4月はギャラリーWESTで大阪工大の情報メディア学科が音響システムを利用した歩行体験、空間デザイン学科が視覚障害者の支援につながる研究成果についてパネルと制作物を展示しました。8月には大阪ヘルスケアパビリオンに学園設置各学校が勢ぞろいして、研究内容や吹奏楽を披露します。EXPO 2025 大阪・関西万博 特集11FLOW|No.111|May, 2025音響システム使う歩行体験と支援に向けた道具の展示シグネチャーパビリオンプロデューサーの河森監督も来場大阪・関西万博で常翔Day!

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