AIにも関心広げ夢をかなえる大阪工大でロボットを学びたい探究学習で培った自主性地域交流の大切さ伝える教員にくらた・じゅんいちよねむら・こうへい常翔学園高校3年(文理コース)常翔啓光学園高校3年(進学コース 学園内大学進学クラス)大阪工業大学 情報科学部 実世界情報学科 進学摂南大学 現代社会学部 現代社会学科 進学倉田さんは小学生の時からロボットに興味があり、高学年から中学生にかけてプログラミング教室に通っていました。教室の活動の一環で子供向けロボット競技大会に出場した時、グループのサポート役として大阪工大でロボットの研究をしている学生が参加していました。大阪工大にはロボット研究のための講義や設備が充実していて、製作も多数できるという話に、「なんて面白そうな大学なんだろう」と感じ、大阪工大に進学したいと学園内大学への進学制度がある常翔学園高に入学しました。 4月からは、大阪工大情報科学部に新設の実世界情報学科で学びます。高校進学後にAIにも興味を持つようになったことから、同学科の「AIとロボットなどの機器を組み合わせて社会課題を解決する技術を学ぶ」内容が自分にぴったりだと考えたからです。 志望学科に進学できるよう、高校では勉強に励みました。放課後は校内で開講されている学習サポート「JOSHO+(プラス)」を受講し、日々の勉強時間を確保。身が入らない時でも受講仲間と声を掛け合い、モチベーションを保ちました。 後輩へのエールとして「苦手教科から逃げないでほしい」と話します。「一度は頑張り、結果を出してみる。成功すれば自信がつき、その後も成績を維持できます」。経験に裏打ちされた言葉には重みがありました。常翔啓光学園高で米村さんは、ボランティア活動や探究学習を通して地域と関わる体験を重ねてきました。探究学習では地域班に所属して、老舗みそ店と「甘酒シェイク」を、カレー喫茶店と「スパイスカレー」を開発し、地元企業と連携して枚方市を盛り上げる課題に挑戦。自主的な行動が求められる活動を振り返って「スケジュール管理や原価を考慮した開発は大変でしたが、啓光祭で甘酒シェイクの目標数400本を売り上げたときは達成感がありました」と話します。摂南大現代社会学科に進学を決めたのは、フィールドワークや地域の課題に向き合うカリキュラムが充実しており、在校中に学園内大学進学クラスで打ち込んだ探究学習を更に発展させられるからだと言います。将来の目標は社会科の教員になり、生徒に地域交流の大切さを伝えていくことです。「中高の教員免許が取得でき、地域活動にも注力できる現代社会学科なら目標を実現できると思います」春からは、同クラス一期生として摂南大に進学する米村さん。大学では、より積極的に活動したいと言います。後輩には「受け身になるのではなく、自分から動く力を付けていってほしい」と話します。「私は高校3年から積極的な行動を意識し始めたのですが、もっと早い1、2年から自発的に挑戦することが大切だと思います」。米村さんの実感がこもったエールです。特集新卒生からの「エール」06February, 2025|No.110|FLOW倉田 諄一さん米村 航平さん
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