はしもと・ゆうた摂南大学 電気電子工学科4年 今春、学園全体で約6330人が卒業・修了し、それぞれが新たな道を歩み始めます。学校生活を通じて多くの挑戦を乗り越えた先輩たちから後輩へ「エール」を送ってもらいました。三菱電機 内定密度高く学んだ4年間春からは憧れの企業で挑戦を続けるボーイスカウト活動で作ったモンキーブリッジPBLのスマホ講座で説明する橋本さん数学が好きなことやIT企業で働く父の影響から橋本さんはプログラミングなどに興味があり、大学では理工学を学びたいと思っていました。同時に、多様な学部の学生とも交流したかったので、総合大学の摂南大に進学しました。4人兄弟の長男ということもあり、両親の学費負担に応え「4年間、どん欲に学ぼう。やれることは全部やろう」と大学生活をスタートしました。 入学当初は、企業や官公庁の情報システム開発を担う専門職「システムインテグレーター」を目指して学業に励みました。思い出に残っているのは、2年の「電気情報創成演習」という電気工学と情報工学の知識を用いてモノづくりを行う授業で、2人1組で成果物を制作しました。当たりを出す確率を体験できるゲームのような作品は、授業内投票で1位の評価を受け、「モノづくりの業界で働くのも楽しいかも」と考えるきっかけになりました。 また、学部横断型授業であるPBL(課題解決型学習)にも2年連続で取り組みました。初年は小学生向けに卓上クリスマスツリーを作るイベントを企画・実施。翌年は、市役所と連携して、高齢者向けにスマートフォンの使い方講座を開きました。学部や学年が異なる学生と協働してプロジェクトを進めることで、交友関係が広がり、大学生活がより充実しました。 休日には、ボーイスカウトの指導者として、キャンプやハイキングに参加しました。幼少期には隊員として活動していたことから、「当時と立場を変えて携われることがうれしかった」と話します。 就職活動では、「礼儀正しく、誠実に」を心掛け説明会や面接に臨みました。三菱電機の関連企業で働く卒業生の講演では、「展開する事業の多さに驚き、親会社はどんなことをしているのだろう」と興味を持ちました。最初はエントリーするかを迷いましたが、「何もせずに終わって後悔したくない」と自身を鼓舞して選考に挑戦。エントリーシートが通過した時は、一層気が引き締まりました。内定の連絡が来た時は、喜びと驚きが入り交じり、「本当に?」と信じられない気持ちでいっぱいになりました。すぐに両親に報告し、大喜びしてもらえたと振り返ります。 春からは、技術者として人工衛星などネットワークシステムの管理に携わります。「周囲の話をしっかりと聞いて着実に成長したい。そして将来は、相手の話をしっかりと聞けるリーダーになりたい」と話します。後輩には、「大学生のうちにたくさんのことを経験し、挑戦し続けてほしい。無理かもしれないと思っても、可能性を自分でつぶさないでほしい」と言います。「摂南大での4年間、本当に楽しくあっという間だった」と笑顔を見せる橋本さんからのエールです。February, 2025|No.110|FLOW04橋本 優多 さん
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