常翔学園FLOW107号
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いまい・ひなき摂南大学 建築学科4年摂南大チアリーディング部「MERRYS」で活動する今井さんは、1年生から部員になり、体育会の試合応援や学内外のイベントを盛り上げてきました。入部当時は4年生の先輩2人がいて部員は3人でしたが、2人の卒業後は新たな入部がなく、2年と3年は1人で活動しました。 中学や高校時代はクラブに入らなかったので、大学では部活動をしようと決めていました。しかし、進学したのは課題が多いといわれる建築学科。勉強との両立を考慮して、活動日が週1回のチア部を選びました。「ユニホームの可愛らしさも決め手になりました」 当初は先輩からダンスや、組み体操のようなスタンツを教わりました。チアは初めてでしたが、幼稚園の頃から水泳を習い、小学5年から中学にかけてはアーティスティックスイミングもしていたので体を動かすのは得意。すぐに楽しくなりました。 部員1人になってからは、先輩が残してくれた動画を見て自宅で練習してきました。「ダンスはやったことがなく、自分で振り付けができません。高校時代もチアをしていた先輩の振りは参考になります」。1人で活動することを寂しく感じたこともありますが、体育会クラブの試合に出向くと、選手から「来てくれてありがとう。うれしい」と心から喜んでもらえます。観客席の前で手拍子を打つと、全体の手拍子がそろい、次第に盛り上がるとやりがいを感じました。「たった1人の存在でも、チアは人を束ねる不思議な力があります」 活動をSNSのXやInstagramで発信すると反響が寄せられ、大学や校友会の行事に顔を出すと「チアが来ると華やかになる」「いつも頑張っているね」と励ましてもらえます。「応援する立場ですが、たくさんの人に応援してもらってきました」「摂南大学校友会還暦を祝う会」でチアを披露する今井さん=2023年12月 大学卒業後は、大学院に進学する予定です。「建築設計は考えれば考えるほどいい案が出て、凝れば凝るほどいいものになる。終わりがなくて大変だと感じますが、もっと深く学びたくて」。就職活動にはまだ取り組まないので、チア部の活動は来年3月まで続けます。過去に欠員による休部があり、2017年度に復活したチア部。今春、新入生の入部があり、念願の後輩ができました。「お世話になった優しい先輩たちの思いをつなぎたい」。静かながらも熱い思いがキラリ光っています。May, 2024|No.107|FLOW14「キラリ*Josho note」page47は、プロダクトデザインの公募に挑戦して数々の入賞や入選を果たしてきた大阪工大大学院の碓井厚希さんと、部員が1人になってもチアリーディング部でたくましく活動を続けてきた摂南大の今井雛皇さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。1人きりで続けたチアリーディング人を束ねる楽しさを後輩にも学内外から寄せられる応援励みにダンスの振りは先輩の動画が頼り今井 雛皇さん

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