常翔学園FLOW106号
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働きやすい病院つくり医療を支えたい英語力向上させ自信持ち進学手帳の活用で部活動と学業を両立憧れの米バスケ選手の言葉が支え巻頭特集 後藤田さんが医療経営に関心を持ったきっかけは、医療従事者の大量退職によってコロナ対応にも影響が出ているというニュースにショックを受けたことでした。その根底には、入院中の祖父を見舞った経験があります。入院先の病院は環境が整っており、看護師らは生き生きと働いていました。祖父へのフォローも手厚く、家族としても安心だったのです。だからこそ、「優秀な医師や看護師がいても経営や組織がうまく機能していなければ患者を救えない。働きやすい病院をつくり、救える命を増やしたい」と考えるようになり、医療経営学科の進学を志しました。 進路を意識するようになってからは、苦手意識のある英語を中心に勉強しました。部活動に所属していない分、その時間を学習に充て、暇さえあれば英単語を書くようにしました。書くことで記憶に残りやすくなり「英単語が分かると長文も感覚的に読み取れるようになってきました」と言います。また、リスニング力を養うために英国のシンガーソングライターのエド・シーランなどの洋楽を繰り返し聴きました。和訳された歌詞カードを片手に、聴き取れないフレーズが出てくると音楽を止め、単語のつづりや意味を調べるという作業を繰り返しました。そのかいあって「リスニングには自信が持てるようになりました」。そんな後藤田さんが後輩に最も伝えたいことは、生活リズムを整えることです。「私は毎日6時間以上寝るようにしていました。しっかりと眠る方が、日中の勉強がはかどるし知識も定着しやすいです」。メリハリを持って中高の6年間を過ごした後藤田さんからのエールです。 小池さんは小学6年生からバスケットボールを続けており、高校では男子バスケットボール部の副キャプテンを務めました。個々のスキルアップを目指して、後輩たちには技術的なことや精神的なことを教えました。一番印象に残っているのは引退試合です。過去に大敗したチームを相手に接戦まで持ち込むことができたからです。練習は裏切らないと実感したと言います。 小池さんの将来の夢は、災害に強い建物造りです。幼い頃に見たテレビ番組がきっかけで、地震や津波に負けない建物を造りたいと思うようになりました。それだけに大学では建築学科で学びたいと早くから考えていました。中でも大阪工大を選んだ決め手は、オープンキャンパスで個々の価値観を大切にしながらのびのびと学べると感じたからです。部活動と学業の両立に使ったのはスケジュール帳です。見開きページに1週間の予定を時間で区切って書き込めるタイプで、勉強の計画ややることリストを書き込み、時間を管理しました。「計画を達成できたら自分で花丸を書いてモチベーションを上げていました」と話します。 両立は決して簡単ではありませんでしたが、米プロバスケットボールNBAのスター選手だったコービー・ブライアント選手の「プレッシャーや困難なことへの挑戦など、嫌なことは何であれ自分を成長させる機会だと思っている」という言葉がよりどころになったと振り返ります。それだけに後輩たちにも「しんどいことがあってもステップアップのチャンスと思って前向きに頑張ってほしいです」と言います。小池さんらしい熱いエールです。ごとうだ・しゅうじこいけ・ともや広島国際大学 健康科学部医療経営学科 進学常翔学園高校3年(一貫コース)大阪工業大学 工学部建築学科 進学常翔啓光学園高校3年(進学コース)04February, 2024|No.106|FLOW新卒生からの「エール」2024後藤田 宗司 さん小池 智也 さん

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