常翔学園FLOW105号
11/24

10AIと生成AIの違いと用途生成AIを巡る教育現場の動き2022年11月2023年4月6日5月16日7月4日7月13日米・オープンAIがChatGPTを公開松野博一官房長官が記者会見で、ChatGPTの教育現場での活用に関して、文部科学省が指針を取りまとめる方針だと表明文科省が生成AIの学校現場での取り扱いについて議論する「デジタル学習基盤特別委員会」の初会合を開く文科省が生成AIの小中高校向け指針を公表文科省が生成AIの大学教育での取り扱いについて、各大学が指針を策定する際の留意点をまとめ、通知November, 2023|No.105|FLOW 教育現場に大きな変革をもたらすことが容易に推測でき、学生の成長にいかに生かすかを早急に考える場が必要だと感じました。さまざまな大学で生成AIの扱いについて議論が盛んになり始めた7月上旬、ネットワークデザイン学科が主催して「学生と教員で共創する生成AI活用ワークショップ」を開きました。「学生と教員」を対象にした理由は、新型コロナウイルス感染症での経験が影響しています。コロナ拡大時、授業が対面からオンラインへと急速に移行しました。その時、学生と教員は共に不安や不満を抱えながら、多くの試行錯誤を重ねました。私は、学生が何を求めているのかを明確に理解して行動に移したいと考え、毎授業においてMicrosoft Formsを通じて学生からフィードバックを収集し、次の授業でその意見に回答し、できることは改善していきました。丁寧なコミュニケーションを重ねることで、互いの不安や不満が解消でき、更に良いことは学生の成長につながることを実感しました。そこで、生成AIの活用についても、教員主導で決めるのではなく、教員がどのように教育に役立てようとしているのか、また、学生はどんな期待や不安を持っているのかなどを共に明らかにして、より効果的な教育方法を見いだすことがまずは大事であると考えました。 ここで簡単に、AIと生成AIの違いについて、イメージのしやすさを優先して説明しましょう。 AIという用語は、アメリカのスタンフォード大のジョン・マッカーシー名誉教授によって1956年に作られた造語で、「The science and engineering of making intelligent どう向き合う?

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る