常翔学園FLOW104号
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食品栄養学科公認キャラクター「うさミン」August, 2023|No.104|FLOW14摂南大学 食品栄養学科3年 両親そろって料理上手で、父がお寿司を作ってくれることもあるという家庭で育った古川さんは、小さい時から食べることが好きでした。料理にも関心を持ち、初めて包丁を握ったのは3歳の頃です。管理栄養士の道を志すのも自然な流れで、摂南大の食品栄養学科に進学しました。正課の授業に加えて教職課程も履修し、更に国家試験の勉強もしています。忙しい毎日ですが、課外活動にも積極的に取り組んでいます。 3月には枚方市の宮之阪中央商店街で地域住民向けに「うさミンカフェ」を開催しました。1日350g以上の野菜摂取の促進やフードロス削減に向けた啓発が目的です。学科公認のうさぎのキャラクター「うさミン」にちなみ、ニンジンをミキサーにかけて練り込んだパンケーキの販売や、小松菜にバナナとキウイを組み合わせたスムージーを試飲してもらいました。苦野菜ジュースで作ったリゾット 日ごろから、独創的な食材の組み合わせで新たな料理を考案しています。ニンジンとバナナを使ったジャムは「うまくいかなかった」と苦笑しますが、オレンジをベースにした野菜労したのはメニューの開発です。特にスムージーでは、小松菜特有の苦味や青臭さをいかに軽減するかが大きな課題でした。解決の糸口は、自宅の冷蔵庫にたまたま入っていたカルピス■でした。「これならいけるかも」と試しに混ぜてみたところ大成功。野菜や果物本来の色合いや栄養価を損ねることなく飲みやすいスムージーが完成しました。ジュースで作ったリゾットは野菜の優しい甘味と酸味が出ておいしく仕上がりました。また、バレンタインの時期には生チョコを乗せたブラウニーを作りました。クランベリーを入れて酸味をプラスし、甘さにアクセントを効かせた味は家族にも大好評でした。 そんな古川さんの将来の目標は、バリエーション豊かな献立を提案できる管理栄養士になることです。例えば病院では、食事は必要な栄養素を取ることが重視されがちです。しかしそれだけでは前向きに食事を取るのは難しいです。「せっかく食べるなら、楽しみながらおいしいと思ってもらいたい。そのために、大学で学んだことはもちろん管理栄養士として働きだして得たスキルを生かして工夫をし、その人その人の好みに合わせた料理を提案できるようになりたいです」。夢に向かって歩みを進める瞳がキラリ輝いています。ふるかわ・ちか「キラリ*Josho note」page44は、宇宙のロマンに魅せられて惑星の探査や移住に貢献したいと研究に励む大阪工大の堀田新さんと、おいしさと楽しさを大切に独創的な食材の組み合わせから新たな料理を創作する摂南大の古川千佳さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。食事はおいしく楽しいもの知識とスキル生かし多様な献立を野菜ジュースがリゾットに柔軟な発想で創作料理古川 千佳さん

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