常翔学園FLOW103号
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こんどう・はじめ09FLOW|No.103|May, 20233月の東大阪市記録会で3月のの東大阪市記録会で摂南大学 法律学科4年復帰したのは事故から10カ月後のことでしたが、そのブランクや苦境を吹き飛ばすほどの才能を発揮。瞬く間に頭角を現し、4月上旬に開催された記録会では追い風参考記録ながらも6.33mの大ジャンプを見せました。パラ陸上界では障害のレベルに応じてクラスが分かれています。近藤さんが所属するT63クラスにおいて6m超のジャンパーは国内では2人しかいません(※)。「より高く、より遠くまで跳んで日本代表の座をつかみたい」と意気込んでいます。 摂南大のグラウンドで1日3、4時間程度練習しています。グラウンドの人工芝は地面の温度上昇を抑える仕様で体に優しく、トレーニングルームが併設されており「練習には最高の環境です」。また、昨年度は、未来のトップアスリートを発掘するJ-STARプロジェクトから遠征費などの支援を受けることができ、とてもありがたかった※2023年4月時点。page43「目標は2024年のパリパラリンピックで金メダル」と力を込める近藤さん。狙う種目は走り幅跳びで、3月末には6.08mをマークするなど、パラリンピックに向けての視界は良好です。7月からパリで開かれる世界パラ陸上選手権大会への出場も内定しました。 大学入学時から陸上部に所属していましたが、パラ陸上との出会いは2020年末に起きたバイク事故がきっかけです。意識不明の状態から目を覚ました時には右脚の太ももから下が切断されている状態でした。「それでも自分は陸上を続けるんだろうなと直感した」と話します。とはいえ、思うように体が動かなかったり義足に対する周囲の目が気になったり、心身共にストレスのかかることも少なくありませんでした。そんな苦難を乗り越える原動力は、母や周囲の温かいサポートです。リハビリを終えてフィールドにと話します。支援期間は1年と決まっているため、現在はスポンサーとなってくれる人を募集しています。パラリンピックの金メダルを目指して練習に励む近藤さんですが「メダルは通過点で、金メダリストとして障害を持つ人々や健常者にも勇気を与えられる選手になりたい」と語ります。また、オリンピック、パラリンピックと日程を分けるのではなく同一日程で開はなく同一日程で開催され「誰もがオリ・パラを観戦するリ・パラを観戦するようなインクルーシブ社会が実現できシブ社会が実現できたら」と考えています。記録はもちろます。記録はもちろんパラスポーツ界のんパラスポツ界のの未来を見据える瞳が未来を見据える瞳がキラリ輝いています。キラリ輝いていますす。キラリ*Josho note近藤 元さん日本代表のジャンパー 6m超で世界に羽ばたく金メダルは通過点 人々に勇気与える選手に

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