17FLOW|No.99|August, 2022大学の道場で 4回戦まで駒を進めた昨年の記録を更新しようと試合に臨んだ林さん 6月19日、ロボット工学科の生活支援ロボットシステム研究室のチームが、第34回知能ロボットコンテスト2022に参加しました。本大会は1990年から続く競技会で、出場者がロボット・メカトロニクス技術に関する基礎ならびに先端技術を習得するきっかけや技術的な交流などを目的としています。 競技は、チャレンジコースとマスターズコースの2つがあり、同チームは後者に出場。スタート時に起動スイッチを押す以外、一切の人為的操作を禁じられた中で、競技台に置かれた水入りペットボトルやボールなどを制限時間内にどれだけたくさん所定の位置に運べたかを競います。 製作に約3カ月かけた同チームのロボットには 林稔基さん(外国語学科4年)が、7月3日に日本武道館(東京都千代田区)で開催された第70回全日本学生剣道選手権大会に出場しました。全国大会出場は2年連続です。講師を務めた学生らは「臨床工学技士という仕事について知ってもらえてよかったです」と話しました。 5月に行われた関西学生剣道選手権大会で全国大会の切符をつかんだ林さん。「関西大会で個人戦が終わることなく安心するとともに今年も全国大会に行ける喜びがありました」。2大会連続出場は、高い実力を持った仲間たちと日々練習を積み重ねることで成長できたからだと言い「仲間には感謝しています」と話します。計3本のアームがついており、それぞれのアームはトルク(ねじりの強さ)が異なります。つかむ対象物によってアームを使い分けることで、素早く正確に競技を行うことが可能となり、ボール2個とペットボトル1本を運ぶことに成功しました。 出場した成松萌美さん(4年)は「自分が書いたプログラムが思い通りに動作してうれしい」と述べ、美佐田陸弘さん(同)は「ロボットが自身の位置を認識するセンサーの調整は難しかったですが勉強になりました」と振り返りました。でしたが、惜しくも2回戦で涙をのむ結果に。「今年は就職活動もあって練習が不足していました。また、気持ちの弱さが出た試合でした」と悔しい表情で振り返ります。大学生としての個人戦出場は今大会が最後ですが、5歳から続けてきた剣道をやめるつもりはなく、現在も学業や就職活動の合間を縫って道場に通い稽古を重ねる日々を送っています。 警察官の道を志す林さん。「警察官として職務を果たすのはもちろんですが、県警を代表するレベルまで剣の腕を磨きたい」と意気込んでいます。 6月12日、辻真樹人さん(2年)が第71回全国高等学校柔道大会大阪府予選会・男子個人60㎏級に出場し、準優勝に輝きました。 小学2年の頃から柔道を続けてきた辻さん。1回戦こそ緊張していたものの徐々に体もほぐれ、決勝戦は落ち着いて臨むことができました。優勝候補筆頭の相手に「挑戦する気持ちで畳に上がりました」。敗れた悔しさをにじませつつも、約10年間の柔道生活で初めて表彰台に上れた喜びに笑みを浮かべます。「次は優勝して全国大会の切符をつかみます」。辻さんの今後に期待が高まります。学生らが手掛けたロボット。 アームは手前と左右に1本ずつ装備電気メスを操作する児童成松さん(左)と美佐田さん全国大会で相手と対峙する林さん(左)表彰状を手にする辻さん大阪工大ロボット工学科が知能ロボコン2022に出場摂南大剣道部 林さんが2年連続で全国大会に出場広国市民大学で臨床工学専攻の学生が講師に児童生徒の職業体験を実施広島国際大が主催し、地域の人々が公開講座などを通じて学び合う広国市民大学に、今年度「おしごと(職業)体験コース」が誕生しました。6月25日は、臨床工学専攻の学生が講師となり、小学5年〜中学2年の児童生徒7人に臨床工学技士の仕事や病院での役割について説明しました。また、電気メス・内視鏡・輸液ポンプなどを操作する体験も行われ、初めて触れる医療機器に子供たちは興味津々。楽しむ様子が見られました。常翔学園高柔道部の辻さんが、大阪府予選会で準優勝JOSHO TOPICS
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