常翔学園FLOW98号
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2050年に活躍できる人材を育成英語を探究活動のツールに校 長山田 長正中学時代は野球部でサードやショートを守っていました。結構真剣で一時は甲子園に出たいという夢もありました。高校から当時の啓光学園に入学しましたが、人気が出てきたバレーボールに惹かれてバレーボール部に入部しました。勉強も面白くなっていき、英語の教師になりたいと思うようになり中学時代は野球部で活躍ました。小学校1年から中学、高校までずっと学級委員でした。04■校長に就任されて2期目ですが、1期目を振り返ったうえでこれから どんな学校を目指しますか ─ 教頭から校長になって改めて日々最終判断を迫られる重責を痛感しています。特にコロナ対策では行事開催などでいろいろと悩みました。昨年10月の高校2年生の修学旅行はギリギリの判断で、幸い感染者を出すことなく無事に2コースに分かれた九州への旅行を終えることができましたが、不測の事態に対応できるように私も2コースともに帯同しました。生徒や教員に助けられた1期目でした。 今後推し進めたいのはまずグローバル教育です。2050年に活躍できる人材を育てる学校にしようと協力体制を整えていますが、2050年は海外の人たちとの共存が大事になっている時代で、それに対応できる人材が求められるでしょう。更に探究活動で答えのない課題に失敗を恐れずチャレンジする生徒を育てたいです。■具体的に力を入れたい取り組みをお聞かせください ─ グローバル教育ではネイティブ教員による授業の改革を考えています。単に英会話のやり取りをするだけでなく、英語をツールにして生徒自ら考えて課題に取り組む授業形態です。実際、昨年度高校1年生の未来探求クラスで行った5日間の特別プログラムでは、ネイティブスピーカーの大学留学生をリーダーに5人の生徒がグループを作ってSDGsなどをテーマに意見をぶつけ合い、ポスターセッションまでしました。日に日に生徒がポジティブに発言するように変わっていき、やまだ・ながまさ ●1983年啓光学園高校普通科卒。1988年関西大学文学部英文学科卒。同大学事務職員を経て、1990年啓光学園中学・高校(現:常翔啓光学園中学・高校)英語科教諭に。進路指導部長、教頭などを歴任し、2021年4月から現職。校長2期目。学園理事。大阪府バレーボール協会公認上級指導者。手応えがありました。こうしたことを授業化したいです。また、探究活動は中学ではかなり活発ですが、高校でも新学習指導要領にも対応し更に強化していきます。そのために企業や学園内3大学との連携を強めたいです。その成果は今後合格枠が増える国公立大の推薦入試にも活用していきます。生徒が自ら何をしたいか、学びのデザインができるようにすることが大事です。答えのない課題に取り組む探究活動は教員にとっても自分の教科を越えた取り組みでチャレンジです。「先生が成長しないと生徒は成長しない」を肝に銘じてほしいです。ICT教育も推進します。本校は生徒全員にタブレット端末を持たせていますが、それで学力が単純に上がるわけではありません。基本的学力をつけるためには鉛筆とノートで書いて覚えることも重要です。意見や情報の共有、英語の音声学習、動画、立体画像などICTの利点を上手に使っていくことが必要です。■今春の大学合格実績と今後の目標、生徒募集対策をお聞かせくだ さい ─ 今春は国公立大に過去最多の49人が合格しました。学園内3大学に3割が進学という目標もクリアできましたが、関関同立は73人で目標には届いていません。国公立大合格者を更に増やし、関関同立を含めた8私大の合格者を増やすことも課題ですが、生徒や保護者の希望を叶えることを第一に考えます。そのためにも基礎学力をつけさせ、探究活動に取り組むマインドを養成したいです。 生徒募集に秘策はありませんが、中学入試での保護者のニーズは、大学への進学実績、新しい教育観を持った学校にあると考えます。進学実績は上昇傾向ですので、今後は本校の探究活動を推しにして広報・宣伝に努めます。常翔啓光学園中学校・高等学校私の中学・高校時代小学1年からずっと学級委員photograph with full of memoriesMay, 2022|No.98|FLOW学園理事会は4月1日、常翔学園中学・高校の北尾元一校長の退任を受け、教頭だった田代浩和氏を新任、常翔啓光学園中学・高校の山田長正校長を再任しました。任期はいずれも2年です。グローバル教育の重要性が増す中で、奇しくも同じ英語科教員のお二人が各校の舵取りを担うことになりました。お二人に今後の学校の目指す方向や多様化する大学入試対策、少子化の中の生徒募集などについて伺いました。先進的なキャリア教育と先先先先先先先先先先先先先先先先先先先先先先先先進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進進的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的的ななななななななななキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教教育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育育とととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととととと探探探探探探探探探探探探探探探探探探探究究究究究究究究究究究究究究学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学習習習習習習習習探探探探探探探探探探探探探探探探探探探探探探探究究究究究究究究究究究究究究究究究究究究学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学学習習習習習習習習習習習習探究学習

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