常翔学園FLOW98号
13/24

12May, 2022|No.98|FLOW収録作品を選ぶにあたり、学生らは、桜にちなんだ作品、絶版・品切れしている、出版社から復刊されにくくネット等にも公開されていないものを基準としました。読書会を開いて意見を募り、最終的に『墨染櫻』と『櫻心中』の2作に決定しました。『墨染櫻』は川上眉山が1890年に発表した、町娘と医学生の青年の恋路を描いた作品で、毒親など現代に通底する要素が盛り込まれておができていなかったので、少しでも現地の困っている人を支援したい」と東広島キャンパスでの募金活動に立候補。「少額からでもご協力をお願いします」と新入生・保護者・学内関係者に呼び掛けました。合計で34867円が集まり、全額を日本赤十字社に寄付しました。り、学生らも「一読者として思わず引き込まれた」と言います。また、『櫻心中』は泉鏡花が1915年に発表した作品で、金沢を舞台に繰り広げられる怪談話です。墨染櫻は45年前、櫻心中は28年前に復刻版が学生が発行した『さくらむすび』発刊された後、途絶えていましたが、学生らの手によって再び世に出ることとなり、特に『墨染櫻』が読めるのは『さくらむすび』だけです。2作とも原文は旧仮名遣いのため、学生らは文章全てにルビを振りましたが、初版第1刷の発売直後に脱字を発見。その後は、修正・再印刷、購入者への謝罪と返品・交換などの対応に追われ、「一字一句ミスなく校正する作業がいかに大切か痛感しました」。また、印刷業者の選定や調整・交渉なども初めてのことで苦労が続きましたが、良い経験になったと振り返ります。同研究室では引き続き隠れた名作小説を発掘しており、9月には女性作家の作品を収録した書籍を発刊する予定です。ラグビー部の■田晃士さん(法律学科4年)は、トンガから留学しているチームメートが「家族が心配で夜も眠れない」とこぼしていたのを耳にし、少しでも力になりたいと街頭に立ち募金への協力を呼び掛けました。集まった総額は235000円に。「みんなの温かい気持ちが詰まっている」募金は、全額日本赤十字社に寄付しました。hokabooks(京都市下京区)の店頭でニーパイポを演武する部員ら東広島キャンパスでの募金活動スマッシュを狙うのが得意な尾桐さん募金活動をする学生ら(寝屋川市駅前)大阪工大知的財産学科の学生らが文豪の隠れた名作小説を復刊水野五郎教授の研究室の学生らは、著作権の保護期間が満了した文学作品を編集した書籍『さくらむすび』を発行しました。本・文学作品の利活用について研究する同研究室は、著作権消滅作品などの復刊に取り組んでおり、『さくらむすび』はその研究成果の1つです。現在は、関西の独立系書店などで販売しており、価格は税込500円です。常翔学園高空手道部が男子団体形で全国の舞台に髙橋煌志さん(3年)・長屋晃平さん(同)・髙見倖生さん(2年)が、4月21日〜24日に開催された第41回全国高等学校空手道選抜大会(代替大会)男子団体形に出場しました。本大会は3月下旬に宮城県で予定されていましたが、同16日の地震により中止。急きょ東京都で代替大会が開催されました。「3人のリズムを合わせることと、腕の高さ・角度をそろえることに注力した」部員たちは、中国拳法の流れをくむ “ニーパイポ■の形の演武を行いました。大舞台に立ち緊張したものの「全国レベルで実力を測れたことは大きな収穫でした」と振り返りました。「少しでも役に立てるなら」 広島国際大ボランティア部が募金への協力を呼び掛け入学宣誓式が実施された4月3日、東広島・呉キャンパスのボランティア部の有志学生が、ロシアのウクライナ侵攻による人道危機に対する支援を目的に各キャンパス内で募金への協力を呼び掛けました。柳田結汰さん(医療福祉学科2年)は「コロナ禍でボランティア活動常翔学園高卓球部女子シングルスの部で初の全国大会へ尾桐亜子さん(3年)が、第49回全国高等学校選抜卓球大会大阪府予選で優勝し、全国大会に出場しました。同部女子では初の快挙です。府予選では、決勝を含む5試合で失ったセットカウントは僅か2。多彩なサーブで常にゲームを主導し、最後まで攻撃の手を緩めませんでした。優勝した時は「あまり実感がなかった」と話す尾桐さん。続く全国の舞台では、緊張感から思うようなプレーができず予選敗退と悔しい結果となりましたが「良い刺激を受けました。この経験を高校最後の大会である近畿大会に生かしたいです」と話しました。トンガに支援の手を課外活動団体が募金活動摂南大の課外活動団体は、海底火山の噴火により甚大な被害を受けたトンガを支援すべく「トンガ募金プロジェクト」を立ち上げ、2月25日から1カ月間、キャンパスや京阪本線 寝屋川市駅などで募金活動を行いました。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る