常翔学園FLOW98号
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イノシシ11FLOW|No.98|May, 2022の人同クラスの特長の1つは、通常は学部4年から着手する研究活動を3年からスタートさせる点で、それにより、国内外研究留学や企業へのインターンシップにゆとりを持って研究推進ゼミナールの初回授業の様子。少人数で参加することが可能となきめ細かく指導。ります。また、マンツーマン指導とハイレベルな少人数授業で確かな専門知識の学修と、学生一人一人へのきめ細かなサポートを実現します。大学院の先取り授業と手厚い研究活動支援で世界に通用する実践的な研究開発力を身に付けた人材を育成します。にじ表紙本大会は経済産業省が定義した「人生100年時代の社会人基礎力」の育成に資する各大学の取り組みと、その過程で成長を遂げた学生の実例を集わせ、審査・表彰し、その実例の周知を図るものです。塚田ゼミチームが発表したのは「人工知能を用いた障がい者の就労可能性の向上に資する、DX協働基盤の開発と社会実装のための実践研究」で、AI等の教師データを障がい者が作成できるプラットフォームと運用モデルを設計開発し、その社会実装を提案するもの。第3回関西SDGsユース・アクション2021でグランプリを受賞したビジネスモデルで、社会福祉法人太陽の家やオートバックスセブンと協働して取り組んだプロセスを発表しました。企業やメンバー間での意思疎通や短期間でのデータ収集・分析に苦労した学生たち。さまざまな困難を乗り越え、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」が身に付いたエピソードを紹介しました。「大賞を狙う」と気合十分で臨んだ学生らでしたが、全国6ブロックの地区予選大会を勝ち抜いてきた他チームの鋭い着眼点には「正直まいったなという感じ」で、「準大賞はうれしいけれど、大賞を取れなかったのは残念」と悔しさを滲ませました。しかし審査員からは、障がい者の雇用という大きな社会課題に取り組んだ点などを高く評価するコメントが寄せられ、本田凛さん(3年)は「今後もいろんなコンテストに出場して力試しをしたいです」と意欲を見せます。また、代表の関勇輝さん(4年)は「今回提案したビジネスモデルを他業種にも波及させ、障がいの有無に関わらず就労の選択肢が広がれば」とビジョンを語りました。塚田ゼミでは、研究活動を教育につなげる実践型PBLを展開しており、ゼミ生がチームに分かれて各種コンテストに出場し、多くの賞を受賞するなど活発に活動しています。AI等の教師データを障がい者が作成システムの設計・開発にあたり障がい者に利用してもらい意見を反映させた摂南大に「国際学部」が誕生、経営学部を改編摂南大は4月1日、寝屋川キャンパスに「国際学部」を開設しました。同学部は国際学科の1学科体制で既設の外国語学部を基盤とし、互いの文化と多様性を理解するグローバルリテラシーを持った人材の育成を目指しています。教育課程は専門科目と教養科目の大きく2つに区分され、言語学習を足掛かりに国際社会や文化について学びを深めます。中でも、2年の前期から3年の前期に配当される協働学習プロジェクト科目は同学部の特長の1つで、文化構想・国際共生・社会協創のそれぞれの領域において講義と演習を交互に展開。学生は自身で課題を発見し、資料調査やグループディスカッションを重ねながら、解決策を検討します。コースや専攻は設定していないため、学生は履修要件や卒業要件の範囲内で自由に時間割を組むことが可能です。また、経営学部では、経営学科・経営情報学科の2学科を経営学科の1学科に統合・改編し、経営力・データ分析力を備えた人材の育成を目指します。摂南大経営学科塚田ゼミのチームが社会人基礎力グランプリで準大賞に輝く3月10日、塚田義典准教授ゼミのチームが「2021年度人生100年時代の社会人基礎力育成グランプリ全国決勝大会」に出場し、準大賞を受賞しました。同大初の快挙です。大阪工大機械工学科が6年一貫教育のクラスを新設4月1日、大阪工大機械工学科が大学院進学を前提とした6年一貫教育の「研究推進クラス」を新設しました。技術の高度化・専門化が進む昨今、研究開発職に就くには修士号以上の学位が求められつつあります。文部科学省も工学系教育において学士・修士の6年一貫制を唱えています。そこで同学科は、研究開発職を志す学生の学びを加速させるため大学院まで一貫した新たなクラスを設置しました。入試成績と面接による選考の結果、初年度は18人が在籍します。JOSHO TOPICS

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