摂南大学 国際学部 国際学科 進学常翔学園高校3年(文理進学コース)大阪工業大学 工学部 都市デザイン工学科 進学常翔啓光学園高校3年(進学コース)08March, 2022|No.97|FLOWかまほら・めいいちまる・あおと2022Yell新卒生からの「エール」友達のありがたみを実感した3年間空港のグランドスタッフの夢へ一歩釜洞さんがグランドスタッフ(航空会社の空港地上勤務職員)に感動したのは中学生の頃です。空港の搭乗窓口で、英語や中国語を駆使し外国人と接しているスタッフの姿が輝いて見え、「私も将来あんな人になりたい」と心に決めました。今年4月に開設する摂南大国際学科は、既設の外国語学科を基盤としており航空会社への就職を希望する学生に向けた空港でのインターンシッププログラムがあります。「夢をかなえるための近道」だと感じた釜洞さんは、内部進学を目指し常翔学園高に入学。1年生の時から計画的にコツコツと勉強を続け、分からないところはとことん調べ抜きました。そうした日々の積み重ねが奏功し、目標通り同学科への進学が決定。夢に向かって一歩前進しました。「大学ではインターンシップに参加することが目標で、留学にも挑戦するつもりです」。何不自由なく会話できるレベルまで英語力を向上させると意欲を燃やしています。そんな釜洞さんにとって高校生活は、友達の存在の大きさを実感した3年間でした。コロナ禍による一斉休校などが相次いだため、無料通話アプリを使って情報交換をしたり、ビデオ通話で一緒に勉強したりしました。また、気軽に会えない日が長かっただけに、登校した日は話に花が咲きました。卒業後は離れ離れになる友達もいるので、最近の下校時は「ずっとしゃべっています」と笑います。 それだけに後輩たちにも、友達の存在と計画的な勉強の大切さを伝えたいという釜洞さん。「友達の存在は自分が思う以上に大きいです。そして、計画を立てて勉強することで得られる成果があります。コツコツ頑張ってください」。釜洞さんならではのエールです。マエストロ佐渡との出会いを力に音楽と都市デザインの夢を追求 吹奏楽部部長でコントラバスを担当してきた市丸さんには忘れられない出会いがありました。世界のオーケストラを指揮するマエストロ・佐渡裕氏が来校し、指導を受けたのです。毎年12月に開催される「1万人の第九」で佐渡さんの姿を昔から見ていただけに、夢のような時間でした。演奏技術の他に緊張をほぐす秘訣を直接聞くこともできました。 実は、元来緊張しがちな性分だという市丸さん。そのため、部長に指名された時は「こんな自分で本当に良いのか」と悩みました。しかし、部活動も学業もおろそかにせずコツコツ努力する姿勢を評価していると先輩たちに推され、決心しました。約60人の部員たちを前に指示を出すことに戸惑いを覚えましたが、次第に慣れていきました。「ちょっと成長したかな」と照れます。 進学先の大阪工大でも吹奏楽部に入部するつもりで、コントラバスだけでなく歌にもチャレンジし1万人の第九に出るのが目標です。また、部活動と同じだけ学業にもエネルギーを注ぎ、都市デザイン工学科で、「災害に強い建造物を作るための勉強をしたい」と意気込みます。中でも橋梁に関心があり、「将来は、本州四国連絡橋のようなスケールの大きなものを作ってみたい」と目を輝かせます。 高校生活の大半の期間がコロナ禍だった市丸さんは、佐渡氏の来校が危ぶまれたことを振り返り、部活動や学校行事ができることは先生方の尽力あってこそだと実感しました。そのため、後輩たちにも感謝の気持ちを忘れないでほしいと言います。また、文武両道を体現してきただけに「勉強と部活動のメリハリをつけることが大切です」とのエールにも実感がこもります。釜洞 芽生 さん市丸 蒼人 さん
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