15FLOW|No.97|March, 2022優勝トロフィーを手に笑顔が弾ける部員ら同世代に向けてメッセージを発信する■田さん 同省は、放射線の健康影響に関する情報を読み解く力と風評に惑わされない判断力を身につける場を創出するため、同年7月に「(つむ)ぐ(つな)ぐ(つたわ)るプロジェクト」を発足させました。関西地区最終予選会の龍谷大戦インカレで特に活躍を見せた出場選手ら本大会は、大学日本一を決定するファーストディビジョンへの出場はかなわなかったものの各地区の最終予選会において上位の成績を収めた8チームがトーナメント方式で優勝を争うもの。徹底した基礎トレーニングと高い運動量を誇る同部は予選会でその強さを発揮し、56年ぶりにインカレ出場権を手にしました。入念な準備を行い臨んだ名古屋工業大との初戦は、第1ピリオドから5点を奪うなど力の差を見せ相手を圧倒し、最後は16−0のスコアで好調な滑り出しを見せました。しかし、続く上智大戦では、先制点こそ挙げるものの今一つ流れがつかみ切れず同点を許してしまう苦しい展開に。主将の後藤駿太さん(知的財産学科4年)は「初戦で大量得点できた慢心がありました」と振り返ります。最終ピリオドで井上和紀さん(同2年)が追加点を決め2−1とし、辛くも決勝進出を果たしました。決勝の相手は全国高校総体(インターハイ)出場経験者がそろう東 広島国際大診療放射線学科の2年生10人が2021年12月に環境省「ぐぐるプロジェクト」の一環として行われた「ラジエーションカレッジ」のセミナーを受講し、放射線に関する正しい情報や健康への影響などを学びました。その学びを生かし4人の学生は、全国6カ所で実施されたプレゼン収録会に参加。「放射線に対する差別や偏見を無くそう」などとする自身の考えを発表しました。北学院大で、大学からアイスホッケーを始めた部員が大半を占める大阪工大アイスホッケー部にとっては、格上の相手でした。しかし、副主将の谷口楽さん(コンピュータ科学科4年)は「力の差が歴然としていたからこそ、勝敗にこだわらず出来ること全てを出し切るだけだと部員を鼓舞しました」。試合開始直後にゴールを許すものの第2ピリオドで1点差に詰め寄り、第3ピリオドでは追加点2点を決めます。ところがすぐさま1点を返され試合は振り出しに。両者譲らない展開が続く中、試合終了20秒前に豊釜健佑さん(知的財産学科1年)が劇的な勝ち越しゴールを決め、7−6で優勝を果たしました。これまで同部では、競技レベルでグループに分かれて練習することがほとんどでしたが、今年度からは分け隔てなく練習を重ねてきました。後藤さんは「新たな練習スタイルによって、チーム全体の底上げと結束力が高まった」と優勝の要因を分析します。総力戦で勝ち取ったトロフィーを手に部員らは「部の新たな歴史を刻めた」と大満足。しかし更に上を目指したいと早くも来季のファーストディビジョン出場を目標に練習に励んでいます。 同プロジェクトでは、①知る、 ②学ぶ、 ③決める、 ④聴く、 ⑤調べるの5つの事業を戦略的に展開し、その中で要となる②学ぶ「ラジエーションカレッジ」は、全国の大学生等を対象にセミナーを開催後、参加した学生に情報発信の機会が設けられます。 学生らは、セミナーを通じて、放射線の基礎知識や健康への影響、風評被害などについて学びを深めました。また、4人の学生は福島と東京会場のプレゼン収録会にも参加。それぞれが指定されたスライド資料を用いて、会場に集まった同世代に伝わるよう発表時間5分以内で放射線に関する問題を自分の言葉で発信しました。 セミナーとプレゼン収録会に参加した栁田竜之介さんは、「学んだ知識を放射線についてよく知らない方々に分かりやすく伝えるため言葉選びを意識しました。この経験を学会発表や将来、診療放射線技師として働く際に生かしていきたいです」と語りました。の人表紙アイスホッケー部が初出場のインカレセカンドディビジョンで新たな歴史を刻む大阪工大アイスホッケー部が、2021年12月25日〜29日に北海道帯広市で開催された「第94回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)アイスホッケー競技」のセカンドディビジョンに出場し、優勝しました。1953年の創部以来、初めての快挙です。診療放射線学科の学生らが「放射線に対する差別や偏見を無くそう」と提言JOSHO TOPICS
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