常翔学園FLOW96号
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学生•生徒も全職員も学び続けよう1.学生•生徒のみならず、本学園に所属する全職員の資質の向上を21世紀を生き抜くための力を育むため、基礎的・基本的な知識・18歳人口が激減する中で、我が国の大学数はベビーブーム世代が戦前の関西工業学校で電気実験をする学生ら構造の変化」という3つの変化にさらされています。これら社会の急激な変化に伴い、高度化・複雑化する諸課題への対応が必要となっており、学校教育に求められる人づくり像が変化してきています。技能の習得に加え、思考カ・判断カ・表現力の育成や学習意欲の向上、多様な人間関係を結んでいく力の形成が重視されるようになっています。大学生となった1960年代に約380校だったのが、今や約800校になり、入学定員も増え続け、当然志願者の奪い合いが起きています。今や学園内3大学を合わせれば、理工、農、薬、看護・医療、福祉、人文、社会科学などあらゆる分野をカバーし、総合的な教育・研究体制が整っていますが、今後も時代の変化に対応し選ばれるためには、志願者のマーケティング、各学校のブランド化を更に推進しなければ生き残れない時代です。求められる人材の変化にも対応できる教育改革も必須です。柔軟な人間力を養う人文科学、社会科学等の教育やデータサイエンスに代表される文理融合教育の強化も必要です。知識の高度化に対応する大学院教育の強化も求められます。大学見本市「イノベーションジャパン」で大阪工大の研究シーズ採択件数が2年連続で日本一になるなど、学園の研究力には定評があり、今後も教育力と研究力を両輪に学園経営を推進する必要があります。そのためには地域、企業、海外大学などとの連携も重要です。連携によって、社会や世界が求めているものに常に気を配ることが、即戦カの人材育成や求められる研究成果につながります。更に、学園内での中高大連携や大学同士の連携も強化し、教育力と研究力の向上につなげます。今年は学園の長期ビジョン「」-Vision22」の集大成の年です。そこで目指した「透明性の高い経営」と「魅力ある教育」の成果は上マーケティングとブランド化を推進大阪工大ものづくりセンターで指導を受ける学生らがりつつありますが、それをステップアップする次の長期ビジョンの策定にも取り掛かっています。「魅力ある教育」の成果とは何よりも学生・生徒のレベルアップです。そのためには学園の全職員も学び続けてレベルアップしなければいけません。害の増加、新たな感染症によるパンデミック、人口増加と食料不足、テロや内戦の頻発、日本に目を転じても、大地震の頻発、人口減少と少子高齢化の更なる進行、長期化する経済の停滞と貧富の格差拡大など、20世紀とは異なるさまざまな危機に直面しています。こうした時代には、建学の精神を「最新理論に裏付けられた新たな実践的テクノロジーをもち、不透明な未来の現場でも活躍できる専門職業人の育成」と読み替えて、「世のため、人のため、地域のため」を越え「地球のため、人類のため」に活躍でき、新たな価値を創造できるようなスケールの大きな人材育成が学園の使命です。新たな価値を創造するとは1世紀にわたって受け継いだ学園のパイオニア精神そのものなのです。学園創立100周年にあたり、創立理念を反舞しかつ「J-Vision22」の成果を基に、各設置学校の将来への展望を示し、「選ばれる学校」として更なる質の向上を目指す。目指す。教育・研究の充実のための方策と学生•生徒の支援策を強化する。将来に向けて教育環境を確保するためのキャンパス整備計画を推進する。なお、学園の健全な財政基盤構築のために、各設置学校別の財務バランス経営に注力すると共に組織横断的に支出削減に努める。員がやりがいを持って働ける職場環境の構築を目指す。21世紀に入り、世界では温暖化など気候変動とそれに伴う自然災2022年度理事長指針JANUARY, 2022 I No.96 I FLOW 02 2.社会環境が変化していくなか、各設置学校相互の連携を進めながら、3.少子化および定員厳格化のなかでも安定的な財政基盤を構築し、4.教育・研究機関としての働き方改革を進め、本学園に所属する全職Fll碑

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