常翔学園FLOW94号
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GAKUEN NEWS里村 裕(さとむら・ゆたか)〈前〉●大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。88年4月大阪工業大学工学部助教授。97年4月教授。11年4月から16年3月常翔啓光学園中学校・高等学校校長。13年4月から16年7月評議員。14年7月から18年7月理事。同年7月顧問。大阪工業大学名誉教授。工学博士。久禮 哲郎(くれ・てつお)〈前〉●大阪工業大学応用化学科卒。アルフレッサファーマ代表取締役社長、同社特別顧問などを務める。10年6月から11年3月評議員、同年4月から12年7月監事。同年7月から20年7月理事。14年1月から20年7月理事長。同年7月顧問。井上 正崇(いのうえ・まさたか)〈前〉●大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。84年4月大阪工業大学工学部助教授。86年4月教授。教務部長、工学部長兼大学院工学研究科長などを歴任し、07年10月から15年10月学長。同年12月から19年11月顧問。20年8月顧問。大阪工業大学名誉教授。工学博士。越前屋 棟(えちぜんや・むね)〈前〉●大阪工業大学高等学校土木科卒。越前屋工業所専務取締役などを務める。85年6月から94年6月評議員、91年6月から94年6月同議長。94年7月から97年7月監事。08年6月から14年6月評議員、08年7月から16年7月理事。同年8月顧問。 学園は、任期満了を迎えた監事について寄附行為と役員選考手続規定に基づいて改選手続きを行い、7月20日に開催した理事会で4氏を新任しました。任期は8月1日~2024年7月31日。■ 監事 学園は寄附行為に基づき、7月20日に開催した理事会で顧問に井上正崇氏、越前屋棟氏、久禮哲郎氏、里村裕氏を再任しました。任期は8月1日~2022年7月31日。■ 顧問 学園は6月1日付で教育系1人、事務系1人の職員を迎えました。■ 新採用者紹介 学園は、常翔啓光学園中高校長山田長正氏の理事就任による評議員退任に伴い、寄附行為に基づき評議員の欠員補充を実施。5月28日開催の理事会で、常翔啓光学園中高の髙木康行氏を評議員に選任しました。任期は2021年5月29日~2022年6月23日。■ 評議員髙木 康行(たかぎ・やすゆき)〈新〉●同志社大学商学部商学科卒。香川誠陵中学校・高等学校を経て、08年常翔啓光学園中学校・高等学校社会科教諭。児玉 友梨恵 こだま・ゆりえ特任助手/看護学科■広島国際大学専攻分野:母性看護学小川 恵理奈 おがわ・えりな嘱託職員(事務職員)■事務系職員所属:常翔啓光学園中高事務室 2020年5月から2021年3月までお願いしました「コロナ対策学生・生徒支援募金」では、厳しい社会・経済情勢の下、多くの皆様から温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。 コロナ禍による除籍・退学者を1人も出さないという学園・設置各学校の覚悟に応えた教職員や、卒業生、企業の方々、更には在学生・生徒の保護者の皆様からも多額のご寄付をいただきました。いただいたご寄付は、経済的に困窮している学生・生徒に対する支援金として給付しており、学びの継続に大きな力となっております。 長期化する感染症に対し本学園は、オンライン授業とともに対面授業の実施にも力を入れ、安心・安全な学びの場の提供に最善を尽くしてまいります。 引き続きご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。「コロナ対策学生・生徒支援募金」ご寄付のお礼寄付総額指定学校名件数(※1)金額大阪工業大学摂南大学広島国際大学常翔学園中学校・高等学校常翔啓光学園中学校・高等学校指定なし(※2)合計3922302168147207117333,849,100円19,803,300円8,510,800円6,402,000円1,790,800円18,155,000円70,356,000円※1.件数は延べ数です。※2.「指定なし」への寄付金は学生・生徒数により案分し各学校に配分しています。給付状況(2021年5月1日現在)学校名人数金額大阪工業大学摂南大学広島国際大学常翔学園中学校・高等学校常翔啓光学園中学校・高等学校75150─1067,500,000円15,000,000円─1,000,000円300,000円備考1人当たり10万円を給付1人当たり10万円を給付2020年度は国の緊急給付金で対応 2021年度に給付予定1人当たり10万円を給付1人当たり5万円を給付※給付内容、給付金額などは各学校の定めによります。増田 廣見(ますだ・ひろみ)〈新〉●大阪工業大学大学院工学研究科修士課程修了。設計事務所勤務を経て、87年12月構造設計事務所エース設立。代表取締役(現職)。02年4月から21年5月大阪工業大学特任教授、客員教授などを務める。濵田 徹也(はまだ・てつや)〈新〉●摂南大学工学部経営工学科卒。79年4月学園事務職員。21年4月から7月学園嘱託職員。河井 康人(かわい・やすひと)〈新〉●京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。78年4月大阪工業大学工学部助手。講師を経て、92年10月助教授。関西大学環境都市工学部長、理事などを務める。関西大学名誉教授。数値音響研究所代表(現職)。博士(工学)。中塚 佶(なかつか・ただし)〈新〉●大阪大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学助教授などを経て、06年4月から13年3月大阪工業大学工学部教授。工学博士。24August, 2021 | No.94 | FLOW08August, 2021 | No.94 | FLOW西川 拓孝 さんFLYE JAPAN 代表取締役社長夢の「経営者」を実現 人脈を生かして新しいビジネスや研究に挑戦 アパレルや人材サービス会社を経て独立し、2014年にデジタルサイネージ(電子看板)の販売などを手掛ける「FLYE JAPAN(フライジャパン)」(本社・大阪府堺市)を創業した西川拓孝さんは、摂南大経営情報学科の卒業生です。次々に取引先を開拓し、ビジネスを提案する西川さんは「新しいことをどんどんやりたい」と意欲的な日々を送っています。 祖父が経営者だった西川さんは、中学の時から「経営者になりたい」という夢を持っていました。ただ、大学に入学した当初はアルバイトなどに忙しく、学業に本腰を入れることは少なかったといいます。 西川さんにとって、転機となったのが大学3年生の時のニュージーランド留学でした。英語は得意ではありませんでしたが、「自由な時間があるのに、遊んでばかりだともったいない」と決意しました。約2年間休学し、渡航費用はアルバイトの貯金などを充てました。 最初の1カ月はホームステイ生活を送ったものの、それから約6カ月はバスなどを活用し、一人旅で国中を回りました。宿泊するのはモーテルが多かったそうですが、そこでの経験は得がたいものでした。「夜になると、いろいろな国の人たちがリビングに集まってきました。その人たちと交流し、それぞれの価値観や考え方があることを実感しました」と振り返ります。帰国後は、大学の授業への意識も変わりました。留学前は、単位の取りやすそうな授業ばかりを選んでいましたが、経営学や心理学など、自分の関心のあるテーマの授業を中心に選ぶようになりました。 ファッションが好きだったこともあり、卒業後は神戸市に本社を置くアパレル会社に就職しました。約5年在籍し、営業や店舗運営、生産管理などを幅広く経験。ただ、アパレル業界の景気が悪化していたこともあり、いろいろな業界を見て勉強したいという思いから求人情報メディア大手エン・ジャパンへの転職を決めました。「経営者になりたい」という夢は捨てておらず、将来の独立も見据えての転職でした。 エン・ジャパンでは、IT(情報通信)や製造業への法人営業を担当しました。経験したことのない分野で、苦労することも多かったといいます。転職して1年間は、思ったような成果を上げられませんでした。そこで、西川さんは相手先の社長に直接、アポイントを取ることにしました。もちろん、企業のトップに営業が簡単に会えることはありません。電話をかけ続けたり、手紙を書いたり、秘書の方と仲良くなったりといろいろな工夫をしました。社長に会ったときは、さまざまなことを素直に聞く姿勢が気に入られ、本音で話をすることで契約に結びついたこともありました。成績は上がり始め、西日本で月間の営業優秀者として高い評価を受けたこともありました。 2014年に設立した「FLYEJAPAN」でも、そのときの人脈が生かされているといいます。「いろんな人や企業の方のおかげで事業を行うことができていて本当に感謝の日々です。常に感謝と恩返しを忘れないよう心掛けています」。新しいことに貪欲な西川さんは、独立後もさまざまな経営勉強会などに顔を出しています。母校・摂南大の准教授とともに、顔認証マーケティングの研究も進めています。 最後に、西川さんから「後輩たちに、これだけは伝えたい」というメッセージがあります。「みんな、しんどい事やつらい事などいろいろとありますが、人生一回きりですので、何でも前向きに楽しむ事が大切です」。転職や独立後の苦しい局面を、いつも前向きに乗り越えてきた西川さんの力強いエールです。にしかわ・ひろたか 2006年摂南大学経営情報学部経営情報学科(現:経営学部)卒。神戸市のアパレル会社「イズム」に入社した後、求人情報メディア大手「エン・ジャパン」などを経て、2014年に「FLYEJAPAN(フライジャパン)」代表取締役社長。地域企業やベンチャー企業の事業支援を行う「有限責任事業組合アドバイザー夢工房」の理事も務める。大阪府出身。前職の営業先でもある世界一の靴下総合企業を目指す「タビオ」の店舗に納入した電子看板

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