大阪工大の大宮キャンパス10号館3階に3月、「バイオものづくりラボ」が完成しました。同ラボは2020年度に同大の参画が決定した国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」の研究拠点で、生命工学科の長森英二准教授が本プロジェクトに従事します。温暖化対策の国際的枠組みのパリ協定やSDGsなどで、産業界にはCO₂削減、炭素循環型社会の実現等、社会課題の解決と持続的経済成長の両方が求められています。大阪工大はこの国際課題の解決を目指し、CO₂から生物を用いてバイオ由来製品を生産する技術の確立を目標に、実用化までのプロセスの標準化・試作支援・技術者教育という3つを柱にして取り組みます。ラボは、日本屈指のオープンな培養実証施設として、既に多くの企業から利用希望があります。長森准教授は「地球の健全な自然環境が維持されていくよう、持続可能型社会に貢献したい」と意欲を燃やしています。常翔啓光学園中高は、生徒の学習環境を更に充実させることを目的に図書室を改装し、4月7日から利用を開始しました。これまで図書室に設置していた自習スペースは大きな円状の机に椅子を並べたものでしたが、改装に伴い一新。間仕切りのついた学習机に変更し、座席数も12席から29席と2倍以上に拡充しました。什器は木目調とグリーンを基調とし、生徒が落ち着いて勉強に集中できるよう色彩にも配慮しています。また、平日の利用可能時間を17時から19時30分まで延長しました。リニューアル前から図書室を利用していた金子萌恵さん(高校3年)は「机や椅子が変わり、以前に比べて開放感があって居心地が良い」と改装前後の違いを実感。「新刊コーナーが充実し、自習の合間の息抜きもできてうれしい」と笑顔を見せました。日本屈指の設備を誇る「バイオものづくりラボ」が完成常翔啓光学園中高が図書室をリニューアル自習スペースも充実改装前(上)と改装後。動線も変更し、利用しやすい空間にズラリと並ぶ微生物培養装置(バイオリアクター)4月、常翔学園中高に新しく「中学高校東館」が完成し、利用がスタートしました。同施設は、淀川河川敷堤防脇に位置する旧東館(中高体育館)及び第2部室センターの機能を移し建て替えたもので、地上6階建て、延べ床面積は7449.83㎡です。1階には普通教室や多目的室の他、トレーニングセンターやウエイトリフティング場が、2階には卓球場とダンス場に加え、各部の部室が並びます。3階は、空手道場、剣道場、柔道場、職員室・体育科研究室を設置。柔道場の畳は大きさ・厚み・色ともに国際基準に準拠しており、柔道部員たちから稽古により一層力が入るとの声も。4階にはバスケットボールコートが2面取れる広さのアリーナがあり、軽音楽部の部室などがある5階、6階へ吹き抜けたつくり。旧東館の体育館に比べ開放的な空間となりました。更に、ラグビー部など屋外で練習する部の部室を建物の北側に配置。部室前の廊下は一部が外部とつながる開放廊下となっておりスパイクを着用したまま移動できます。2025年度には施設北側に新グラウンドが誕生する予定で、部室からグラウンドに直行することが可能になる見込みです。常翔学園中高の新たなスポーツ施設「中学高校東館」 利用開始各種学校行事の会場としても利用する予定のアリーナ外観。手前の更地は新グラウンドの建設を計画中現存する学園最古の建物“旧東館”半世紀超の歴史に幕長きにわたり学園とともに歩んできた旧東館と第2部室センターが今夏、その歴史に幕を下ろします。1963年4月に竣工した旧東館は、体育館や道場の他に食堂も備えられ、大阪工大高(現:常翔学園高)の生徒でにぎわいました。また、1971年3月に竣工した第2部室センターは学園伝統のラグビー部の部室で、元日本代表・元木由記雄選手など多くのスター選手を輩出しました。部員数が200人近かった年もあり、当時の部室内にはロッカーが所狭しと並んでいたというエピソードも。多くの生徒の部活動などを支え続けた同施設。その役目は中学高校東館へ受け継がれます。旧東館(奥)と第2部室センター。秋以降は更地となる“未来につながる持続可能型社会の実現”を思い描く長森准教授08May, 2021 | No.93 | FLOW 学園は4月1日付で役職者の人事を発令しました。役職名と氏名は次の通りです。 大阪工業大学●副学長[梅田・枚方キャンパス教育・研究 改革、産学連携担当] 佐野 睦夫●工学部長兼工学研究科長 森實 俊充 (再任)●ロボティクス&デザイン工学部長兼 ロボティクス&デザイン工学研究科長 井上 明●情報科学部長兼情報科学研究科長 塚本 勝俊●知的財産研究科長 林 茂樹●図書館長 芦高 恵美子(再任) 摂南大学●学長補佐 熊谷 樹一郎 広島国際大学●教育・学生支援機構長 山中 浩泰 常翔学園中学校・高等学校●高校教頭 田代 浩和(再任)●中学教頭兼高校教頭(一貫コース担当) 大谷 保(再任)●中学教頭兼高校教頭(入試広報・渉外 担当) 根来 和弘(再任)●教務部長 佐々木 恵(再任)●生徒指導部長 北村 雄二(再任)●進路指導部長 白須賀 恒彦(再任)●入試部長 花本 圭史(再任)●教育イノベーションセンター長 池田 弘(再任)●保健主事 禅定 佳隆(再任) 常翔啓光学園中学校・高等学校●中学校長兼高校長 山田 長正●高校教頭 海原 直之●中学教頭(一貫コース担当) 岩村聡(再任)●入試部長 宏林 祥一 事務 ( )内は前職●広報室長<部長待遇>(広報室長<部 長待遇>兼創立100周年記念事業事務 室長<部長待遇>) 西田 太郎●働き方改革推進室長<部長待遇>(働き 方改革推進室) 赤壁 賢治●創立100周年記念事業事務室長<部長 待遇>(大阪工大入試部長) 廣田 祥子●総務部長(総務部長兼働き方改革推進室 長<部長待遇>) 吉井 克彦●大阪工大事務局長<部長待遇>(大阪工 大学長室長<部長待遇>) 藤村 敏彦●大阪工大入試部長<部長待遇>(摂南大 枚方事務室学生支援担当課長) 中家 秀貴●摂南大事務局長<部長待遇>(摂南大学 長室長<部長待遇>) 伊藤 勝彦●広島国際大事務局長<部長待遇>(広島 国際大学長室長<部長待遇>) 中神 剛●広島国際大教育・学生支援機構部長(広 島国際大キャリアセンター長<部長待 遇>) 宮中 英司●常翔啓光学園中高事務長<部長待遇> (常翔啓光学園中高事務長) 大浦 智康 大阪工大、摂南大、広島国際大の教育系職員の昇任が4月1日付で発令され、20人が教授に昇任しました。 大阪工業大学●田熊 隆史(電気電子システム工学科)●見市 知昭(同)●奥 宏史(電子情報システム工学科)●東本 慎也(応用化学科)●谷 保孝(一般教育科)●塚本 達也(同)●内田 浩明(総合人間学系教室)●辻本 智子(同)●白髪 誠一(空間デザイン学科)●西口 敏司(ネットワークデザイン学科)●酒井 恵子(教職教室) 摂南大学●針尾 大嗣(経営情報学科)●田井 義人(経済学科)●原田 裕治(同) 広島国際大学●林 慎一郎(診療放射線学科)●小澤 恭子(リハビリテーション学科)●後藤 力(同)●笠岡 敏(薬学科)●末田 拓也(同)●長谷部 隆一(医療福祉学科)■ 名誉教授■ 役職任命■ 教授昇任 学園は4月1日付で大阪工大の5教授、摂南大の3教授、広島国際大の1教授に、名誉教授の称号を授与しました。●87年4月大阪工業大学講師。助教授を経て94年4月教授。工学博士。矢野 満明(やの・みつあき)●96年4月大阪工業大学教授。工学博士。深海 悟(ふかみ・さとる)●91年4月大阪工業大学助教授。95年4月教授。情報科学部長兼情報科学研究科長、副学長を務める。工学博士。小堀 研一(こぼり・けんいち)●10年4月大阪工業大学教授。情報科学部長兼情報科学研究科長を務める。工学博士。大島 一能(おおしま・かずよし)●95年4月大阪工業大学助教授。04年4月教授。博士(日本文学)。岡田 三津子(おかだ・みつこ)●96年4月摂南大学助教授。04年4月教授。学術博士。岩田 三千子(いわた・みちこ)●95年4月摂南大学助教授。02年4月教授。学生部長を務める。博士(経済学)。佐藤 正志(さとう・まさし)●88年4月摂南大学講師。助教授を経て07年4月教授。牧田 勲(まきた・いさお)●14年4月広島国際大学特任教授。17年4月客員教授。医療福祉学部長、副学長を務める。久保田 トミ子(くぼた・とみこ)大阪工業大学広島国際大学摂南大学12May, 2021 | No.93 | FLOW
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