2月21日、教育と探求社がオンラインで開催した中高生の探究学習の発表会「クエストカップ2021」のロールモデル部門で、常翔啓光学園中のチームが準グランプリを受賞しました。3年(当時2年)のチームは日本経済新聞のコラム『私の履歴書』の筆者の1人・ソニー5代目社長・大賀典雄氏を題材に演劇風の発表を行いました。同氏がラジオ番組に出演しCDや家庭用ゲーム機の開発秘話を語るという脚本を書いたのは村上亮太さん。「大賀さんが大切にしたことを分かりやすく伝えるには一問一答形式のラジオが最適だと考えた」という発想力が評価されました。また、せりふだけに頼らず小道具をうまく使った横地大佑さんの演出力の高さに審査員も絶賛。「賞を狙っていたけれど本当に受賞できるとは思っていなかった」と語るメンバーですが、全国第2位の表彰状を手に誇らしげな顔を見せました。2月27日、コロナ禍の“今だからこそ”の企画として、卒業生を対象に1日限りのバーチャルキャンパスを設置し、母校の恩師と交流する「2020年度摂南大学ホームカミングディ」を開催しました。コロナ禍の中、学位記授与式が例年通り開催できなかったことから、前年度卒業生を中心に招き、バーチャル会場の各テーブルを自由に移動しながらテーブル内のゼミの恩師や友人らと会話できるウェブ会議システム「Remo」を使用したニューノーマルスタイルの同窓会を行いました。また、ドローンによる寝屋川・枚方キャンパスからの LIVE キャンパスリポートや、チャットで寄せられた質問に学長や教員らが答える LIVE 質問対談なども開催。各テーブルでは卒業生と教職員が積もる話で盛り上がり、笑顔の絶えない和やかな雰囲気での開催となりました。常翔啓光学園中 クエストカップ2021で準グランプリに輝く「摂南大学ホームカミングディ」で卒業生らとオンライン交流全国大会準グランプリの表彰状などを手にするメンバー3月11日に弁理士試験の最終合格者発表があり、今春大阪工大大学院を修了した日笠将馬さん(当時知的財産専攻専門職学位課程2年)と知的財産専攻専門職学位課程2年の春山あゆみさん(当時1年)が合格しました。同試験は難関として知られ、今年度の合格率は9.7%という狭き門でしたが、4年連続で現役学生から合格者を輩出しました。日笠さんと春山さんは学部入学直後から、学部が開催する「弁理士受験会」などで勉強に励んできました。2人とも学部2年生から弁理士試験に挑戦してきましたが、すぐには結果が出ず、時には挫折を味わいながら、それでも諦めずに受験勉強を続けてきました。その努力が実り、見事に2020年度の弁理士試験に現役合格しました。日笠さんは現在特許事務所に就職し、ものづくり企業や技術者の発明を支える弁理士としてのスタートを切りました。春山さんは学んだ知識を生かせるよう、企業の知財部門を志望して就職活動を行っています。大阪工大から弁理士試験に4年連続現役合格学生最後の年で見事合格した日笠さん 広島国際大薬学科6年の金高匠さん(当時5年)が、第59回日本薬学会中国四国支部学術大会において優れた研究成果を発表した学生に贈られる「学生発表奨励賞」を受賞しました。 金高さんが受賞した研究テーマ「TAGE (Toxic-AGEs)による血管透過性亢進に対するRasGRP2の影響」は、所属する生化学研究室の教員による指導のもと、4年生の時から熱心に取り組んだ成果です。 TAGEとは、体内に蓄積されると多様な病気の疾患に関わってくる、非常に強い細胞障害性を示す「タンパク質が糖化された悪質な物質」のことを言います。正常な血管は、血液成分が血管壁を通過しませんが、糖尿病などによってTAGEが蓄積すると網膜血管では、血液成分が血管壁を通過し、網膜症という合併症が引き起こされます。金高さんらの研究室では、血管内皮細胞内でRasGRP2タンパク質が血管壁通過の防御因子として機能し、血管を正常に保つ可能性を見出しました。 研究に着手した当初は、専門用語や研究の進め方が分からず苦戦しましたと話す金高さんですが、「学生のうちに学術的な研究に関わることができ、非常に良い経験になりました」と笑顔で振り返ります。金高さんが日本薬学会中国四国支部「学生発表奨励賞」を受賞研究成果が評価され笑顔の金高さんバーチャル会場で交流する卒業生と教職員企業の知財部門を目指す春山さん10May, 2021 | No.93 | FLOW*大会当日の発表の様子はこちら https://questcup.jp/2021/archive/#022/2月21日、教育と探求社がオンラインで開催した中高生の探究学習の発表会「クエストカップ2021」のロールモデル部門で、常翔啓光学園中のチームが準グランプリを受賞しました。3年(当時2年)のチームは日本経済新聞のコラム『私の履歴書』の筆者の1人・ソニー5代目社長・大賀典雄氏を題材に演劇風の発表を行いました。同氏がラジオ番組に出演しCDや家庭用ゲーム機の開発秘話を語るという脚本を書いたのは村上亮太さん。「大賀さんが大切にしたことを分かりやすく伝えるには一問一答形式のラジオが最適だと考えた」という発想力が評価されました。また、せりふだけに頼らず小道具をうまく使った横地大佑さんの演出力の高さに審査員も絶賛。「賞を狙っていたけれど本当に受賞できるとは思っていなかった」と語るメンバーですが、全国第2位の表彰状を手に誇らしげな顔を見せました。2月27日、コロナ禍の“今だからこそ”の企画として、卒業生を対象に1日限りのバーチャルキャンパスを設置し、母校の恩師と交流する「2020年度摂南大学ホームカミングディ」を開催しました。コロナ禍の中、学位記授与式が例年通り開催できなかったことから、前年度卒業生を中心に招き、バーチャル会場の各テーブルを自由に移動しながらテーブル内のゼミの恩師や友人らと会話できるウェブ会議システム「Remo」を使用したニューノーマルスタイルの同窓会を行いました。また、ドローンによる寝屋川・枚方キャンパスからの LIVE キャンパスリポートや、チャットで寄せられた質問に学長や教員らが答える LIVE 質問対談なども開催。各テーブルでは卒業生と教職員が積もる話で盛り上がり、笑顔の絶えない和やかな雰囲気での開催となりました。常翔啓光学園中 クエストカップ2021で準グランプリに輝く「摂南大学ホームカミングディ」で卒業生らとオンライン交流全国大会準グランプリの表彰状などを手にするメンバー3月11日に弁理士試験の最終合格者発表があり、今春大阪工大大学院を修了した日笠将馬さん(当時知的財産専攻専門職学位課程2年)と知的財産専攻専門職学位課程2年の春山あゆみさん(当時1年)が合格しました。同試験は難関として知られ、今年度の合格率は9.7%という狭き門でしたが、4年連続で現役学生から合格者を輩出しました。日笠さんと春山さんは学部入学直後から、学部が開催する「弁理士受験会」などで勉強に励んできました。2人とも学部2年生から弁理士試験に挑戦してきましたが、すぐには結果が出ず、時には挫折を味わいながら、それでも諦めずに受験勉強を続けてきました。その努力が実り、見事に2020年度の弁理士試験に現役合格しました。日笠さんは現在特許事務所に就職し、ものづくり企業や技術者の発明を支える弁理士としてのスタートを切りました。春山さんは学んだ知識を生かせるよう、企業の知財部門を志望して就職活動を行っています。大阪工大から弁理士試験に4年連続現役合格学生最後の年で見事合格した日笠さん 広島国際大薬学科6年の金高匠さん(当時5年)が、第59回日本薬学会中国四国支部学術大会において優れた研究成果を発表した学生に贈られる「学生発表奨励賞」を受賞しました。 金高さんが受賞した研究テーマ「TAGE (Toxic-AGEs)による血管透過性亢進に対するRasGRP2の影響」は、所属する生化学研究室の教員による指導のもと、4年生の時から熱心に取り組んだ成果です。 TAGEとは、体内に蓄積されると多様な病気の疾患に関わってくる、非常に強い細胞障害性を示す「タンパク質が糖化された悪質な物質」のことを言います。正常な血管は、血液成分が血管壁を通過しませんが、糖尿病などによってTAGEが蓄積すると網膜血管では、血液成分が血管壁を通過し、網膜症という合併症が引き起こされます。金高さんらの研究室では、血管内皮細胞内でRasGRP2タンパク質が血管壁通過の防御因子として機能し、血管を正常に保つ可能性を見出しました。 研究に着手した当初は、専門用語や研究の進め方が分からず苦戦しましたと話す金高さんですが、「学生のうちに学術的な研究に関わることができ、非常に良い経験になりました」と笑顔で振り返ります。金高さんが日本薬学会中国四国支部「学生発表奨励賞」を受賞研究成果が評価され笑顔の金高さんバーチャル会場で交流する卒業生と教職員企業の知財部門を目指す春山さん10May, 2021 | No.93 | FLOW*大会当日の発表の様子はこちら https://questcup.jp/2021/archive/#022/
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