常翔学園FLOW89号
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06August, 2020 | No.89 | FLOW 広島国際大医療栄養学科の学生とマイライフが運営するオールカフェは、「高齢者のフレイル(虚弱)予防」をテーマとしたメニュー「クレポソレ」を共同開発し、6月1日から「オールカフェ×タニタカフェ」(呉市)で提供しています。 フレイルは、高齢者の要介護前段階とされており、運動量の低下や栄養不足により体重や筋力が低下する状態のことです。コロナ禍の中、外出自粛で高齢者のフレイル予防は、より重要視されています。 メニュー開発は、立候補した同学科の学生5人と教員、オールカフェのスタッフで昨年6月に開始。学生らは、メニューの検討から試作、盛り付けまでを担当しました。当初は、和食のメニューを想定していましたが、カフェスタッフのアドバイスを受けながら、食材コストやカフェで提供している料理、食器などの雰囲気を考慮し、試行錯誤の結果、メキシコ料理の煮込みスープ「ポソレ」をアレンジすることに。野菜豊富で高たんぱく、見た目や味、食感にもこだわった栄養バランスのとれたメニューに仕上がりました。 新型コロナウイルス感染症拡大防止のためカフェが営業自粛していた影響もあり、開発から約1年かけての提供となりました。参加メンバーの学生らは、「メキシコ料理を親しみやすい味に、栄養価を上げる工夫をしました」(青野瞳さん(4年))、「カフェで人目を引くような少し珍しいメニューに仕上げました」(倉園悠花さん(同))、「レモンをスープの中に入れたことで2種類の味が楽しめます」(山本ゆりえさん(同))とおすすめポイントを挙げました。 同学科では、今後も「食育演習Ⅲ」の取り組みとして、継続的に企業とのレシピ開発を行っていきます。届け! 応援と感謝の気持ち~コロナ禍での高齢者や医療従事者に向けて~医療栄養学科生とオールカフェがフレイル予防メニューを共同開発開発したクレポソレ(右)ともち麦雑穀米、メキシコの濃厚プリン「フラン」のセットメニューカフェスタッフ、教員のアドバイスを受けながら試作する学生らボランティア・スタッフズがすさみ町の高齢者を手紙で応援 摂南大の課外活動団体ボランティア・スタッフズは7月23日、コロナ禍で人々との交流や外出頻度の減少が続く中、2010年から交流を続ける和歌山県すさみ町64戸の高齢者宅に励ましの手紙を送付しました。同町は深刻な過疎化が進む地域で、同団体はこれまで町の地域活性化に取り組み、2014年からは和歌山県「大学のふるさと活動」として、伝統行事への協力や地区の清掃活動、耕作放棄地の有効利用などを行っています。 しかし、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、活動自粛を余儀なくされ、毎年春と秋に実施してきた高齢者宅への訪問も中止に。訪問前後には手紙を書き交流を図ってきたことから、住民の中には学生の訪問を心待ちにする方も多くいます。副部長の佐藤和葵さん(経済学科3年)は、「いつも温かく迎えてくれるご夫婦が今どうされているか心配です。私たちの手紙で少しでも元気づけられたら」と話しています。手紙の発送準備をする学生ら医療・福祉関係者らに感謝の意を込めてフライデーオベーションを実施 広島国際大では、5月22日に呉キャンパスの呉ローズガーデンで、5月29日に東広島キャンパスのActive Wellness Center(アクティブ・ウェルネス・センター)前でフライデーオベーションを実施しました。この取り組みは、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で働く医療・福祉関係者をはじめとして、感染リスクがある中で私たちの命や生活を守ってくださっている方々へ、金曜日の正午に拍手で感謝の意を伝える取り組みで、現在、全国的に広がっています。 広島国際大は、健康・医療・福祉の各分野で活躍する専門職業人を育成しており、コロナ禍の中、人々の生活維持に直結する仕事に取り組む卒業生も多く、卒業生らに向けても、感謝の気持ちと今後の更なる活躍を祈って、教職員一同でエールを送りました。呉ローズガーデンから拍手で感謝の意を伝える教職員特集

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