常翔学園FLOW89号
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JOSHO TOPICS 山田泰輔さん(大阪工大ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)が、第51回毎日・DAS学生デザイン賞(大学生の部)でイラスト部門賞(マンガ・キャラクター・絵本含む)を受賞しました。同賞は、大学生や専門学校生が感性と創造力を競うもので、イラスト部門のほか、建築部門やグラフィック部門などがあります。受賞作品は、絵本「やどりぎものがたり」。主人公は大きな木の根元で暮らすおじいさんで、その上部には子供たちがたくさん家を建てています。ある日、成長しすぎた根に家をひっくり返されたことを機に、主人公が木の頂上を目指して冒険に出るという物語です。建築デザインコースで学ぶ山田さんは、ヴァナキュラー建築(土地に根ざした伝統的な建物)のオマージュを作品に込めています。古い設計図を応用し発展する上部の都市にかつての技術で接続しようとする姿勢や、傾いた家に合わせて断面図の水平垂直を崩したような構図を取るなど、建築的な思考や表現を用いながら絵本にしかできない工夫を凝らしています。最後は、家々は元をたどれば1つの幹につながっている様子を描き、「個人主義が進んでも人は皆同じルーツを持ち、大きな意味でつながっていることを表現しました」と作品への想いを話しました。審査員からは「自然との共存や人とのつながり、時代の流れの中で一番大切なものは何かを表現していて素晴らしい」と高く評価されました。山田さんが毎日・DAS学生デザイン賞(大学生の部)でイラスト部門賞大阪工大知的財産学部と常翔学園中高の税に関する教育が、国税庁の実施する租税教育の推進に大きく貢献したとして6月24日、旭税務署の棟朝英美署長らが来学し、学園に感謝状が贈呈されました。 大阪工大では2018年度から知的財産学科2年の授業で、同税務署職員から税の知識や国家予算などについて学ぶ機会を設けています。アルバイトの給与を例にした源泉徴収の講義を受けた学生は「税金で手取り金額が減り、税に否定的なイメージを抱いていましたが、社会を維持するために必要だと分かりました」と述べるなど税に対する見方に変化が生まれています。常翔学園中では2013年度から税理士を講師として招き、3年生を対象に租税教育を実施。税制度のない仮想国家をテーマにした動画教材を用いて、納税の義務や税金の種類について理解を深め、受講後は全員が税についての作文に取り組んでいます。また、同高では2年生の政治経済の授業内で税に関する作文を書く取り組みも行っています。学生・生徒らが税の制度や意義を正しく理解し、納税者として使用用途にも関心を持てるよう、両校では今後も租税教育を実施していきます。大阪工大と常翔学園中高の租税教育に対し、旭税務署から感謝状山中大夢さん(広島国際大医療工学専攻博士前期課程2年)が6月25日、オンライン(Zoom)で開催された「CARS2020(国際コンピュータ支援放射線医学・外科学会議)」で約600件の応募の中から約100件の研究発表者に選ばれました。山中さんは、DSA(血管造影)検査の際に患者の体動などが原因で画像が不鮮明になる現象「アーチファクト」を画像の処理時に削減する新技術の開発について英語で発表。初めての国際会議でスムーズに質問に回答できなかったと自身の英語力に悔しさをにじませました。今後は「パソコン内のデータ処理速度について研究を継続させながら、更にプログラミング知識も深めたい」と意気込んでいます。広島国際大大学院 山中さん 国際会議で研究成果を発表研究室からオンラインで質疑応答に対応する山中さんコロナ禍で営業を見合わせていた摂南大枚方キャンパス農学部棟(8号館)のレストラン「結」が7月1日、オープンしました。支払いの方法は学園初となるオールキャッシュレス。クレジットカードや交通系カード、PayPayなど電子マネーでの決済が可能です。利用者がタッチパネルでメニューを選ぶと自動でオーダーが厨房に入り、料理の出来上がりはモニターに表示。列を作って並ぶ必要もありません。ガラス張りの壁の明るい空間で、窓側にはコンセント付きのハイカウンター席を配置。テラス席も設けるなど、実用的でおしゃれな空間で、営業時間外でも利用でき、学生の新たな憩いの場となっています。利用者からは「注文から料理の受け渡しまでがスムーズで便利」と喜びの声がありました。オールキャッシュレス 農学部棟のレストラン「結」がオープン料理が出来上がるとモニターに表示される宿り木の上に建つ家々が1つの幹につながっている様子棟朝署長(左)と両校を代表し感謝状を受け取った北尾元一校長ゆい15FLOW | No.89 | August, 2020

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