常翔学園 FLOW No.87
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「キラリ*Josho note」page31は、eスポーツのプロ野球リーグで活躍する摂南大の岡田郁斗さんと、ボランティア経験も生かし言語聴覚士を目指す広島国際大の柳井梨咲さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生たちを紹介します。  小さいころには看護師の母が勤める病院に行って時間を過ごすことが多かったという柳井さん。家では普段見せない母の働く姿に、「かっこいい」とあこがれの気持ちを抱きました。病院で働きたいと思うようになったのも自然な流れでした。医療職の中でも言語聴覚士を目指すようになったのは、「食べることが好きだったから」と笑います。物を食べる時の飲み込み(=嚥下)に悩む人の機能回復をサポートするのも言語聴覚士の大きな仕事なのです。柳井さんは「4年間じっくりと自分のペースで学べそう」と広島国際大への進学を決めました。 言語聴覚士を目指すうえで貴重な経験となっているのが、ボランティアとして高校1年から始めた特別支援学校の生徒たちのサポートです。毎年8月6日の広島原爆の日に、原爆ドーム近くで平和を祈るキャンドルを灯して川面に浮かべるイベント「ピースキャンドル」で、障害がある幅広い年齢層の生徒たちと一緒にキャンドルの準備などをします。最初は生徒たちにどう接したらいいか戸惑った柳井さんでしたが、そのうち「一生懸命歩み寄ろうとしているのは、相手も同じ」と気付きました。今は言語聴覚療法の学びが生徒たちとのコミュニケーションでも役に立つはずと考えています。 柳井さんは、社会勉強のつもりで始めたアルバイト先のハンバーガー・チェーン店で、今では時間帯マネジャーの1人として、責任ある立場を任されています。外国人も多いスタッフをまとめるのは大変で、特にコミュニケーションに自分なりの気を配ります。その成果もあって、チェーン店全体の働きぶりコンテストの店舗代表に選ばれ、広島市内エリアのマネジャー部門で優勝するほどに。接客には大学での学びやボランティア経験も生きています。「目の不自由な人は、手を引くのではなくひじを持って案内した方が安心すると学んだので、お客さんにそのような方がいた場合は自然と体が動くようになりました」と話します。 「食べる・しゃべる・聞く、という人間の尊厳にかかわる機能を守るのが言語聴覚士」と言う柳井さん。「患者さんが少しでも多くの笑顔を取り戻すサポートができれば」。障害や苦痛を抱える人々に寄り添う姿勢がキラリ輝いています。広島国際大学 リハビリテーション学科3年柳井 梨咲 さんやない・りさ人の尊厳を守る言語聴覚士に特別支援学校サポートのボランティアも嚥下音の聴診の練習をする柳井さんえん げ20February, 2020 | No.87 | FLOW やはり京都成章高戦で生駒のトライでベスト4が決まった瞬間は忘れられません。今大会はけが人もなく誰でも試合に出られる万全のチーム状態だったのが、あのトライにつながったのだと思います。W杯をしのぐ超満員の花園のスタンドにも興奮しました。春は弱いチームでしたが、主要メンバーを集めて率先して声を出してみんなを引っ張っていこうと話し合い、夏合宿あたりからチームに粘りが出てきました。これまで支えてくれた父母は心のよりどころで、感謝しかありません。野上監督は間違ったことをしたら問答無用で叱られる怖い存在ですが、優しい時とのギャップが魅力です。為房 慶次朗 主将(PR)=3年超満員の花園に興奮 京都成章高戦は前半負けていましたが、ハーフタイムの全員の目の色がこれまでと違っていて「これは負けへんな」と直感しました。1、2年生の時はスタンドからの応援で、今大会は初めて選手と同じグラウンドに立てたのでより選手みんなの気持ちと一体になれました。父母とマネジャーの先輩・後輩に感謝したいです。マネジャー同士は学年を越えた姉妹のような存在です。マネジャーにとっては野上監督よりも厳しく指導を受けた副部長の平池三記先生(数学科)が怖い存在ですが、花園最後の試合の後に抱きしめてくれて涙が出ました。桶谷 日和 マネジャー=3年ハーフタイムの目の色が違った 京都成章高戦の逆転トライはこれまでのラグビー人生のベストトライで、一番幸せな瞬間でした。チームのみんながつないでくれたボールなので「絶対に決める」という思いでした。満員の花園のスタンドを見て最初は緊張しましたが、試合が進むにつれて緊張が興奮に変わっていきました。野上監督からはいつも「足が遅い」「不器用だ」と言われ、なにくそと頑張ってきました。京都成章高戦の新聞であのトライを褒めてくれているのを読んでうれしくなりました。スタメンとリザーブを行ったり来たりの自分の悩みを聞いてくれた父母が一番の頼りでした。生駒 創大郎 選手(WTB)=3年人生で一番幸せな瞬間2020.1.1 Wed.1.3 Fri.1.5 Sun.08February, 2020 | No.87 | FLOW 春に新チームができた時は弱かったのに、大きく成長しました。きっかけは昨年日本で開催されたラグビーW杯でした。W杯期間中は練習がある日でも、全国どこでも観戦に行ってもいいと言いました。世界のトップのプレーを実感した影響はすぐに出ました。「あんなプレーをしてもいいんだ」などと刺激を受けて、W杯が終わった後の1カ月ほどで明らかに選手に積極性が出て成長したのです。大分東明高戦でフィジーの留学生選手にひるまなかったのは、W杯で外国チームの戦いを見ていたことも大きかったですし、中部大春日丘高戦の最後の5分を耐えられたのは、W杯の日本代表がスコットランド戦で最後を守り切った場面から学んだことを、すぐに実践した結果です。京都成章高戦の逆転トライは「見えないミスをなくしてチームプレイを崩すな」と言い続けてきたことが生きました。次の100回大会は当然「出るぞ」と言ってきました。1、2年生は為房主将たちのチームが花園で存在感をアピールするのを目の当たりにして刺激を受けたはずです。ラグビーW杯が刺激 チームが大きく成長野上 友一 監督(社会科教諭) MessageInterview必死の防御でゴールラインを守り抜いたノーサイドで勝利を喜ぶ選手たち観客で超満員の花園ラグビー場スタンド堅い守備を誇る御所実業高からトライを奪う3回戦 : 中部大春日丘高戦準々決勝 : 京都成章高戦準決勝 : 御所実業高戦全国高校ラグビー大会これまでの戦績優勝準優勝3位ベスト8ベスト16・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(出場は計38回)5回2回14回9回4回

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